【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】加齢とともに目立ってきた首のシワ、改善できる? 防ぐ方法は?
年齢が表れやすい隠れたパーツが首。首にくっきりと横ジワがあったり、縦すじが目立っていたりすると、一気に老け感が増してしまう。そこで、首のシワが深くなる原因や予防・改善法について、皮膚科専門医の渡邊千春先生に教えてもらった。
年齢を重ねるにつれて気になり出すのが、首に入る横ジワ。また、縦すじも目立ちやすくなるなど、実は年齢が表れやすいパーツだ。そんな首の老化はどんな原因で加速してしまうのだろう。 「加齢による首のたるみの原因は皮膚と筋肉の老化があります。皮膚は年齢とともに皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンの生成が減少し、皮膚が薄くなりこれによりハリを失いたるみやすくなります。 首の前側には、あごから鎖骨のあたりまでつながる広頸筋という筋肉がありますが、この筋肉は加齢とともに衰え、筋肉が皮膚を支えきれなくなり、首がたるみやすくなります。 それに加えて、私たちは普段の生活の中で、デスクワーク中や、スマホを見ているときなど、首を前に倒した姿勢を続けることが多く、首にシワを寄せた状態でいることが多いので、首に横ジワが入ってしまうのです。 また、急激に太ると首に段差ができてシワができやすくなりますし、逆に急激に痩せると首がすじばってしまい、これも首の老け感が増してしまう要因です。 もちろん、加齢や紫外線による光老化の影響で、皮膚の真皮のコラーゲンやエラスチンなどの減少や劣化によって、首のハリが失われることもシワができやすくなる原因。 そのほか、寝るときに高すぎる枕を使っていると、睡眠中に首が前屈した状態になり、これも首にシワができる原因なので要注意。 また、加齢に伴って肌の水分量が減少し、ただでさえ乾燥しやすくなりますが、顔と違って首は保湿を怠りがちな部分なので、より乾燥が進みやすく、するとシワも目立ってきます。これらが首のシワの原因です」
できてしまった首のシワは、HIFU(ハイフ)やラジオ波、ボトックス注射などで改善可能
一度できてしまった首のシワは改善できるのだろうか? 「美容医療では、超音波による熱エネルギーを皮下に送り込んで真皮層・SMAS層(筋膜層)を収縮させ、皮膚を引き締めるHIFU(ハイフ)で改善可能です。 また、ラジオ波(RF)での治療も効果的。ラジオ波を照射することでコラーゲン線維の再構築が促され、たるみが強力に引き締まって、シワ改善効果が期待できます。 それから、ボトックス注射も首のシワの改善に有効。口をイーッとすると首に縦すじが出ますが、これは広頸筋のすじで、ここにボトックス注射を打って緩めるとすじが目立ちにくくなります」