【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】加齢とともに目立ってきた首のシワ、改善できる? 防ぐ方法は?
「また、肌質改善のための新しいヒアルロン酸注入治療やアミノ酸、ポリヌクレオチドなどの有効成分を含んだ注入製剤をシワの部分や周囲に注入することで、首のハリの向上や小ジワの改善が期待できます」
首までを顔と思ってスキンケア! 日焼け止めもしっかり塗ること
では、セルフケアで首のシワを予防・改善するには? 「やはりしっかりと保湿することです。首はスキンケアをし忘れがちですが、顔のスキンケアをするときに、首まで塗るのを習慣にするのがおすすめです。 コラーゲンの生成を促す効果のあるレチノールやレチノイン酸、ビタミンC、ペプチドなどの成分が配合された化粧品ならよりシワ改善効果が高くなります。 また、首は日焼け止めを塗るのも忘れがちですが、実は紫外線を浴びやすい部分なので、しっかり塗って紫外線からガードしましょう。 また、日常生活では、長時間スマホを見続けたりして下を向きっぱなしだとシワができやすいので、長く続けず、こまめに姿勢を正すよう心がけましょう。 広頸筋を鍛えるために、時々上を向くようにしたり、首を回したりするのもよいと思います。 そのほか、高すぎる枕を使っている人は、寝具ショップなどでフィッティングをしてもらって、高すぎず低すぎない自分に合う枕を選びましょう」
【教えてくれたのは】 渡邊千春さん 皮膚科専門医。千春皮フ科クリニック総院長。1997年、板橋中央病院皮膚科医長。1999年、東京医科大学皮膚科勤務。2000年、東京医科大学皮膚科助手。2003年、肌クリニック大宮院長。2008年、 肌クリニック大宮 ベルビー赤坂総院長。2012年、千春皮フ科クリニック開院。2019年 、千春皮フ科クリニック広尾院開院。保険診療と自費診療、両方に力を入れ、肌のことをしっかりと学んだ医師が美容皮膚科もやることで、トラブルがあったときにもきちんと対応ができ、保険も自費もトータルで肌の悩みに対応できることを大切にしている。皮膚科専門医、レーザー専門医、注入指導医。ボトックスやヒアルロン酸注入などのコンビネーション治療も得意。 写真/Shutterstock 取材・文/和田美穂