『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 前編
世界最大級の「カスタム」ショー
『SEMAショー(SEMA Show)』は、欧米の自動車業界において1年を締めくくるような一大イベントである。非常に大規模な自動車部品見本市であり、米国で毎年開催されている。 【写真】北米向けの定番モデル! ごっついトヨタの大型SUV【トヨタ4ランナーを写真で見る】 (24枚) 今年の会場はラスベガスのコンベンションセンターで、1週間(11月5日火曜日~8日金曜日)の開催期間中に約16万人が訪れると予想されていた(本稿執筆時点では実数は未確認)。SEMAは、自動車のアフターマーケット、チューナー、カスタムカービルダーにとって世界最大のショーであることは間違いない。 展示されている品はどれもドラマチックなデザインで、見る者を圧倒する。特に目を引いた展示車両をピックアップして紹介しよう。会場の雰囲気が伝われば幸いだ。
ビュイック・グランドナショナル(1987年)
リングブラザーズ社は5000時間を費やしてグランドナショナルを「INVADR」というカスタムカーに変身させた。バンパーをステンレス製にし、ロッカーパネルを延長し、ボンネットにカーボンファイバー製のスクープを追加した。その下には、ダットワイラー・パフォーマンス製の3.8L V6エンジンが搭載され、2基のプレシジョン製62mmターボチャージャーによって、最高出力は1246psまで引き上げられている。
ジムコ1600クラス・バギー(2024年)
ジムコ・レーシング社は、50周年を記念して「1-2/1600デザートバギー」を発表した。カスタムされた2シーターのシャシーには、ヒメネス・レーシング・エンジン製の1600ccフォルクスワーゲン空冷エンジンが搭載され、カリフォルニア・パフォーマンス・トランスミッション製の改良型フォルクスワーゲン・トランスミッションが組み合わされている。このバギーは、創業125周年を迎える照明部品サプライヤー、ヘラー社のブースに展示された。
メルセデス・ベンツSLRマクラーレン(2006年)
SEMAの常連であるジョン・サーキシャン氏のショップ、Sクラブは、SLRをベースとするスピードレーサー・スタイルのロードスター「La SLR」をはじめ、複数のメルセデスを出展した。3Dプリントで製作されたワンオフのワイドボディキット、F1にインスパイアされたヘイロー、HRE S107ホイール、トーヨーのプロクセス・スポーツ・タイヤなどが目を引く。