簡単にお金を稼ぎたい、30代、専業主婦の「危ないバイト」の中身…「これなら私にもできると思ったのに」
夫も給料だけでは将来が不安
日本の景気が低迷しているなか物価の高騰が止まらない。政府はこの状況を受けて、10月から最低賃金の引上げや、教育無償化を行うなどの政策に踏み出したものの、物価の上昇率は“少しの引上げ”だけでは到底追いつかないほどだ。 【マンガ】5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からの突然の“お知らせ” 総務省『消費者物価指数』の30年間の日本の消費者物価指数の推移をみると、2019年より徐々に上昇をはじめているものの、過去10年間では約1%の上昇率で、日銀が打ち出した前年比2%には到底遠い。 巷の反応としては、急な値上がりに「上備している食品を一品減らす」「節約を始めた」などの声もあるが、先立つ給与が上がらないなかでの値上がりは、今後のお金が不透明なだけに不安を感じてる潜在的にも人も多い。 東京都在住のマホさん(仮名、39歳)もそんなひとりだ。現在は専業主婦だが、働きたい気持ちが強く、しかし子育てと仕事の両立がうまくできずに悩んでいることを打ち明けてくれた。 「夫と小学生の子ども2人の4人家族です。子どもが小学生になったら手からも離れて、仕事を再開できる思っていたのですが、現実は全然違いました。子どもの学習塾や習い事の送迎、それにPTA活動もあり、自分の時間を作る余裕なんてありません。毎日忙しい。 習い事の送迎は片道30分はかかります。それが週3回、結構大変です。子どもが自宅から歩いていける距離の習い事の教室も検討しましたが、せっかく通わせるなら評判の良い教室を選んであげたいと思って、その結果のしわよせです」 今後、中学受験も視野に入れていると話すマホさん夫妻は、子どもが学習塾や有名中学校に通いやすいエリアへの引越しも検討したが、家賃や物価の差を目の当たりにして断念。 身の丈に合わない生活をするよりも、マホさんが専業主婦のまま子どもたちのサポートに徹すると夫との話し合いはまとまったが、それでも働きたい気持ちはいまだ強い。 「じつは習い事だけでも2人で月10万円近くかかっています。この先の教育費のことを考えると、夫の給与だけでやっていけるのか心配になって、夜も眠れないんです。 かといって、子どもの長期休みや体調不良による欠席・早引きもまだまだあって、パートに出るのもシフトに穴を開けてしまうので現実的ではない、かえって迷惑をかけてしまいます。 そういう事情があって、スキマ時間に少しでもお金を稼げたらいいなと思うようになっていったんです」