現役ドラフト、今年も「ドラ1」は対象になるのか “あり得そう”な選手を探ってみた
しかし過去3年間は故障もあって成績が悪化。今年も一軍では10試合に登板して防御率8.64と結果を残すことができなかった。それでも貴重な左投手であり、中継ぎとしての実績は申し分ない。日本ハムは実績のある選手でも積極的にトレード要員としているだけに、その候補の1人である可能性は高そうだ。 パ・リーグの野手では平沢大河(ロッテ)も候補の1人だ。仙台育英では強打のショートとして注目を集め、3年夏の甲子園では3本のホームランを放つなど活躍。2015年のドラフトで2球団から1位指名を受けてロッテに入団した。プロ3年目の2018年には112試合に出場して62安打、5本塁打、32打点という成績を残してレギュラー定着を予感させたものの、その後は低迷。昨年は一軍で4年ぶりとなるホームランを放ったものの、今年は一度も一軍昇格を果たせないままシーズンを終えた。 二軍の成績を見ても打率は2割台前半と低迷しており、若手が多く起用されていることもあって年々状況は厳しくなっている。ただ芯でとらえた時の打球の勢いはさすが元ドラフト1位という迫力があり、内野と外野の両方を守ってきた経験があるのもプラスだ。野手が手薄な球団であれば、一軍でもチャンスを与えられる可能性はありそうだ。 平沢と同じロッテでは安田尚憲も可能性があるのではないだろうか。履正社では主砲として2年秋に明治神宮大会優勝、3年春にセンバツ高校野球で準優勝を経験。2017年のドラフトで清宮を外した3球団が競合となり、ロッテに入団している。将来の4番として期待は高く、2020年からは4年連続で100試合以上に出場。しかしなかなか成績が上がらず、今年は5年ぶりに一軍でのホームラン0本に終わっている。 なかなか打撃が安定せず、高校時代の持ち味だった長打力が完全に失われているように見えるが、元々持っていた素質の高さは十分なだけに評価している球団もあるはずで、ロッテも現役ドラフトのリストに載せることを検討してもおかしくはないだろう。