東大生の留学事情「東大独自のプログラム・TLPって何?」
--皆さんが進学先として東大を選んだ理由を教えてください。
加藤:法律を勉強したくて、中でも一番専門的に学べそうだと思ったのが東大だったからです。
亀田:僕は今、理学部物理学科に所属しているんですが、理学部物理学科の研究室にもともと行きたいと思っていたので。自分は関西出身で一浪もしたんですが、東大を目指しました。
清野:高校生の頃から色々な学校行事に携わっていく中で、優秀なメンバーと一緒に活動するのがめちゃくちゃ面白いなと思ったのが最初のきっかけでした。勉強をやるからにはNo.1のところを目指したいとか、自分が通える圏内にあったというのも東大を目指した理由です。もし京都とかに住んでいたら、京大に行っていたかもしれません。
留学希望者にとってメリットは?
--留学希望の学生にとって「東大入学」って、いかがですか。
加藤:たとえば「全学交換留学」という制度があります。東大と提携している海外の大学に東大から留学する学生が行く代わりに、向こうの大学からも東大に学生がやってくるという仕組みになっています。おそらくその協定校の数は、東大は日本の中でも多い方ですし、ラインアップされている候補の大学も優秀なところが多いですね。それにTLPなどもあるので、充実しています。
清野:TLPは3つの言語を喋れるようになりましょうというもの。日本語はもちろん、英語が喋れるのが当たり前で、プラスしてほかの外国語も喋れるようにするというのが、他の大学とかなり違うところなんじゃないかなと思います。第二外国語も、「喋れる」「仕事で使える」レベルまで頑張るので、(大学卒業後は)外交官になる人とかもいます。
亀田:外務省に行った知り合いから、「出航先の言語を喋れるからだいぶ得だった」みたいな話を聞いたことがあります。
清野:そうですよね、だから留学したいのであれば、東大はめちゃくちゃアリだと思います。
加藤:1年生のときに上海に行ったのは、グローバル・サマー or ウィンタープログラムというもので、TLPへの参加の有無や成績要件など関係なしに、1週間から2週間、場合によっては1か月くらい留学できる制度もあります。英語は全然できないけど、とりあえず海外に行きたいという人向けのプログラムですね。奨学金も出るので、長期留学も、短期留学も、ハイレベル留学も、結構充実しているなと思います。