「資産所得倍増プラン」本年末に策定 岸田首相会見6月15日(全文1)
内閣感染症危機管理庁、必要性は精査できたのか
朝日新聞:新たな司令塔である内閣感染症危機管理庁についてお聞きします。設置へのスケジュール感や、トップが誰かなど、組織体制など、検討している範囲で教えてください。また、有識者会議の議論がわずか1カ月しかなかったのですが、こうした新組織の必要性や、実効性は、きちんと精査できたのでしょうか。総理のお考えを教えてください。 岸田:司令塔機能の強化についてご質問いただきましたが、まず有識者会議、わずか1カ月の議論だったというご指摘、ありましたが、この感染症対策の司令塔の機能の強化は、私自身、昨年からもう再三申し上げてきたところであり、昨年来、さまざまな思いを巡らせてきました。その中で有識者会議の皆さま方には、5回にわたって、濃密な議論を精力的に行っていただいた。そして本日、報告書をいただいた、こういった次第です。その中で、次の感染症危機に備えて一元的に感染対策を指揮する司令塔機能の整備が必要であるという報告をいただいた、こういった次第です。 報告書の中にありますように、感染症危機管理は平時から有事に備えておく、これが大変重要であると指摘をされています。内閣官房に内閣感染症危機管理庁を設ける、そして平時から万全の態勢を整えて、いつ緊急事態が生じても対応できる、こうしたことにしていく。そして、平時において、厚生労働省の中にも感染症対策部を設置していく、そして、専門家の組織であるこの2つの組織を一元化して、日本版CDCを新設しておく。 こうした体制をつくっておき、そして有事になった場合には、その危機管理庁の下に、この感染症対策部をはじめとする物資調達、あるいは広報に関わる各所の職員を一元化して、指揮下に置く体制をつくっていく、こうした有事と平時、それぞれ、めりはり利かした体制をつくることを考えた、こういったことです。 ぜひ、こうした体制を平時からしっかり用意しておくことによって、次の感染症拡大をはじめとするさらなる危機に対して迅速に機動的に対応できるように、体制をつくっていきたいと思っております。以上です。 司会:続きまして幹事社のジャパンタイムズ、高原さん。 【書き起こし】岸田首相会見6月15日 全文2に続く