【写真：Getty Images】

　ベルギー1部のKベールスホットVAで指揮を執るディルク・カイト監督が、解任の危機に直面しているようだ。イギリスメディア『talksport』が、現地時間8日に報じた。現役時代はリバプールなどで活躍したカイト監督は、昨季はクラブを2部で優勝に導き、今季からはベルギートップリーグで戦っているが、最下位に沈んでいる。 　 【写真】リバプール、最新年俸ランキング 　現在44歳のカイト監督は、現役時代にフェイエノールトで04/05シーズンのエールディビジ得点王を獲得。2006年夏にリバプールに加入すると、豊富な運動量を武器に285試合に出場して71ゴールを記録した。12/13シーズンからはフェネルバフチェSKに活躍の場を移し、2015年夏にはフェイエノールトに復帰。そして2017年5月に現役引退を発表した。 　スパイクを脱いでからは、指導者への道へ。フェイエノールトU-18、ADOデン・ハーグで監督としての経験を積むと、2023年12月にベルギー2部のベールスホットの指揮官に就任。就任1年目で2部で優勝を果たし、クラブを1部昇格に導いた。迎えた今季は期待値が高かったものの、10試合を終えて0勝2分け8敗の最下位。早くも解任される可能性が浮上しているという。 　同メディアは「元リバプールのスター選手、解雇寸前」と題し、「カイト監督の解任について協議する予定だった8日のクラブ役員会議が延期された。延期を要請したのは指揮官の続投を支持する、クラブの大株主であるサウジアラビア人の弁護士によるものだった。仮に44歳の彼を解雇する決定が下された場合、2026年まで残っている契約の残りの金額が支払われることになる」と指揮官の座が危ぶまれていることについて伝えている。現役時代は献身的な姿勢でファンから愛されたカイトは、ここからクラブを浮上させることができるのだろうか。