新春の誓い DeNA・三浦監督、隙を見せないチームでリーグ優勝からの日本一!! 狙うは27年ぶりペナント制覇 投打で新戦力台頭も「求めるのはもっと高いところに」
いざ、完全制覇へ―。昨季DeNAをリーグ3位から日本シリーズ制覇に導いた三浦大輔監督(51)が、新春の誓いとして今季のペナント奪還と日本一を掲げた。飛躍の下地を築いた伸び盛りの才能を開花させ、1998年以来27年ぶりのリーグ優勝を狙う。就任5年目の指揮官はチームが課題とする守備力の強化を図り、隙のない戦いを目指す。 夢の続きが始まる。2025年の目標を問われると、三浦監督は色紙にペンを迷わず走らせた。 「リーグ優勝からの日本一」 昨季は1998年以来26年ぶりに日本シリーズを制したが、ペナントレースは3位。頂への道筋には心残りがあり「まずはリーグ優勝する。それしかない」と力強く語った。 日本一の反響は想像以上だった。公私で予定がめじろ押しとなり、人生で最も忙しいオフシーズンを過ごした。横浜市内でのパレードでは、沿道を埋め尽くした約30万人と歓喜を共有。涙ぐむファンの姿を目の当たりにし「本当に感動した。これがしたかったんだと思った」と、勝つ喜びを再認識した。 新たな挑戦へ、期待の新戦力も頭角を現す。先発では昨季1年目の石田裕がデビュー戦から4連勝。救援陣では5年目の坂本が自己最多の48試合に登板し、僅差でリードする場面を担うまでに飛躍を遂げ、加入1年目の佐々木や中川颯も存在感を放った。三浦監督は投手コーチと「経験の浅い選手でも思い切って使っていこう」と方針を確認し、成長を後押しした。 野手は3年目の梶原が夏場から1番打者として機能し、5年目の森敬は日本シリーズで打率3割(20打数6安打)をマーク。1年目の度会も実力の片鱗(へんりん)を示した。選手層は厚みを増したように見えるが、指揮官は「まだまだ。胸を張って言えるわけではない。求めるものはもっと高いところにある」と高みを見据える。 昨季リーグ制覇を飾った巨人には、8勝16敗1分けと水をあけられた。昨季チームは12球団ワーストの96失策を数えただけに「隙を突かれて負けることが多かった。改善しないといけない」と、守備力の向上を鍵に挙げた。 一方、ポストシーズンでは随所で好守が光り、とりわけ巨人を破ったクライマックスシリーズのファイナルステージは、投手力を軸に守り勝った。「守れているからこそ攻撃のチャンスが訪れた試合が多々あった。改めて守備力を上げる必要があると感じた」と接戦を振り返った。