新春の誓い DeNA・三浦監督、隙を見せないチームでリーグ優勝からの日本一!! 狙うは27年ぶりペナント制覇 投打で新戦力台頭も「求めるのはもっと高いところに」
真価が問われる25年。日本一を経験した若き面々は才能を開花させ、大黒柱の牧、東らとともに不動の戦力となれるか。大きな期待を込め、三浦監督は言い切った。
「隙を見せないチームにしていかないとリーグ優勝はできない」
完結した下克上の先で、真の強さを証明する。(鈴木智紘)
【DeNA担当キャップ・鈴木智紘がみた指揮官】柔軟さに富んだ「監督っぽくない監督」
三浦監督にはあまり指揮官然とした雰囲気がなく、ある球団スタッフは「監督っぽくない監督」と評する。今季が就任5年目。周囲の意見を柔軟に取り入れながらキャリアを積み重ねてきた。
チーム内の声には、立場や年齢を問わず耳を傾ける。ミーティングでの口調や言葉を紡ぐテンポの改善を求められれば、臨機応変に実行。昨季のポストシーズンを前に選手たちに伝えた「ミスしても忘れろ」という前向きなメッセージも、ナインの精神面を支えるスタッフの助言を参考にしたものだった。
根底にあるのは「自分の頭は1個しかないけど、みんなに提案してもらえば大きな力になる」という考え。チームには忌憚(きたん)なく意見を交わす土壌があり、素直に言葉を伝え合う。首脳陣やトレーナーらによる昨季途中のミーティングで「今日までに一番成長したと思う人は誰か」という話になった際、輪の中から三浦監督を挙げる声もあったという。
普段はアルコールを口にしないにもかかわらず、昨季の日本一を祝うビールかけの際にラッパ飲みした姿に心からの喜びがにじんだ。私生活では今年のオフシーズンに息子や〝パパ友〟らと草野球チームをつくる楽しみもある。変化をいとわず、着飾らない。そんな三浦監督の5年目の指揮に注目したい。(DeNA担当キャップ・鈴木智紘)