“パニック安”から一夜明け買い殺到 日経平均「史上最大の乱高下」影響は?
日テレNEWS NNN
5日に“パニック安”で過去最大の下げ幅を記録した日経平均株価は、6日は一転、過去最大の値上がりとなりました。ジェットコースターのような株価の乱高下は、私たちの生活にどのような影響が出るのでしょうか。
歴史的な大暴落から一夜明け… 経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者(東京証券取引所、6日午前9時ごろ) 「今、取引始まりましたが、日経平均株価どうでしょうか? 上げて始まりましたね。日経平均株価、620円ほど上げて取引が始まりました」 5日は売り注文が殺到した都内の証券会社では、投資家からの買い注文が殺到しました。 「きょう、かなり買いものが殺到しているので」 「もうちょっと買い気配のものが寄ってくると、日経平均ももう一段高しそうな感じですね」
一夜で急変した株式市場。 5日は“パニック安”となった日経平均株価。その下げ幅は、1987年にアメリカで株価が大暴落したブラックマンデーの翌日に記録した過去最大を更新。5日の日本でのこの暴落をキッカケに、株価はアジアやヨーロッパ、そしてアメリカでも軒並み下落し、「世界同時株安」となりました。 さらなる下落も懸念される中で始まった6日の取引。ところが… 経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者(6日午前9時すぎ) 「上げ幅が2800円を超えました。昨日は史上最大の下げ幅でしたけれども、きょうの上げ幅はこれで史上最大ということになります」 終値で過去最大の上げ幅だった1990年の2676円をあっさりと更新。さらに、その20分後… 片山桂子記者(6日午前10時ごろ) 「日経平均株価、上げ幅が3400円を超えました」 上げ幅は一時、3400円を超える場面もありました。
実は、ブラックマンデー当時も急落した翌日には「2037円高」と急反発していましたが、6日はそれを上回る3217円の上昇。3万4675円46銭で取引を終えました。 過去最大の株価暴落の直後に過去最大の急上昇。この乱高下に翻弄(ほんろう)されたのが個人の投資家です。 NISAをしている会社員(20) 「めっちゃ下がっています。ちょっとずつ増えていくものと思っていたんですけど、ちょっとショックです」 NISAで投資する会社員(30代) 「マイナスになっているのでちょっと損したのかなと。がんばって働こうと」 会社員(50代) 「1日で急変するという意味では、素人がやるのは大変だなと」 会社員(40代) 「ビックリではありますけど。持っていた利益も半額ぐらいになりましたので、(損切りは)一瞬よぎりました」 SNS上でも… 記者 「こちら、『損切りした人』というワードがトレンドに入っています」 損失がさらに広がるのを防ぐため、損が出ていても株を売る「損切り」。ただ、6日に急反発したことで「なめてんな?日本市場 昨日泣きながら執行した損切は何だったのか」「損切り後の高騰が一番キツいよ」といった投稿がみられました。