「なぜ兄だけに遺産が?」「遺言書があったのに、どうなったの?」親介護してきた“弟の絶望” 「お前に全て渡す」遺言ひっくり返った衝撃顛末
病気になったり体が弱ったりすると、誰しも気弱になるもの。 つい、現在進行形で世話をしてくれる人に頼りたくなるという気持ちもわかります。 Tさん、Kさん兄弟のようなケースは極めて遺憾ですが、元気だった頃のお父様の真意は「自分亡きあとも、子どもたちが幸せに暮らすこと」だったはずです。 「不公平な遺言」のせいで、結果的に兄弟の仲が悪くなってしまうというのは、残念でなりません。 自分が亡くなったあとのことは「準備次第」で180度変わる
場合もあります。 遺言書を書くにしても、急な思いつきではなく、専門家に相談するなど「十分な準備」をしたうえで、「遺族が幸せになる道」を考えたい ものです。
松尾 拓也 :行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家