初の朝夕2部制! プロ注選手も要チェック‼ 2024年夏の高校野球がさらに面白くなる10の注目ポイント
8月7日に開幕する夏の甲子園。今年のキーワードは改革元年。そんな変動の大会を制するチームはどこだ!? 【写真】2024夏の高校野球・注目選手をチェック! ■ポイント① 栄冠はどこに輝く? 優勝候補校に注目 今大会、優勝争いの中心になりそうなのは、甲子園春夏連覇を狙う健大高崎(群馬)と2年連続センバツ準優勝の報徳学園(兵庫)。そして高校野球界の大横綱・大阪桐蔭の3校だ。 健大高崎はかつて「機動破壊」のキャッチフレーズで走塁面を前面に出す戦い方をしていたが、現在はドラフト候補の正捕手・箱山遥人(はこやま・はると)らパワフルな選手が目立つ。 「大がかりな野球で球場のファンを味方につけたい」(青栁博文監督)という思いから「スペクタクルベースボール」の新たな旗印を掲げるが、どの程度浸透しているかは未知数。 今夏の群馬大会準決勝では天敵・前橋育英に9回6点差を追いつかれる死闘の末、9-8で辛勝している。夏の甲子園で観衆の予想を超える戦いができれば、新フレーズが定着するかもしれない。 報徳学園は今大会の目玉であり、ドラフト1位候補にも挙がる今朝丸裕喜(けさまる・ゆうき)が最大の注目。最速151キロの角度のある快速球はひと目見ただけで「ただ者ではない」と察知できる。独特の感性の持ち主でチーム内外から「つかみどころがない」と評されるキャラクターも魅力のひとつだ。 大阪桐蔭は今春センバツ準々決勝で報徳学園に敗れたが個々の能力は突出している。今夏、「事実上の決勝戦」といわれた大阪大会準決勝では宿敵・履正社に12-2(5回コールド)で完勝した。高校通算33本塁打の主砲であるラマル・ギービン・ラタナヤケが不振と見るや、あっさりとスタメンから外す選手層は脅威だ。 甲子園春夏連続出場チームの中では、関浩一郎(せき・こういちろう)、原田純希(はらだ・あつき)と投打に軸になる存在がいる青森山田や2年春から数えて4回目の甲子園マウンドを踏む好右腕・高尾響(たかお・ひびき)を擁する広陵(広島)も要注目。 九州地区内で突出した実力を誇る神村学園(鹿児島)やセンバツでは青森山田に敗れて初戦敗退に終わったものの、しぶとく粘り強い野球ができる京都国際もダークホースになりそう。 センバツ不出場組ではドラフト上位候補の石塚裕惺(いしづか・ゆうせい)ら強打者を擁する花咲徳栄(埼玉)、藤田琉生(ふじだ・りゅうせい)、福田拓翔(ふくだ・たくと)の左右二枚看板を擁する東海大相模(神奈川)、和歌山大会決勝まで4試合連続無失点のコールド勝ちと圧倒的な実力で勝ち上がった智弁和歌山も楽しみだ。