日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文5)12月末に中間報告書その2を提出予定
大変じくじたる思い
大学、特に私立学校は建学の精神に基づいて運営をされておりますので、その関係、現役教職員がなれない評議員が学校の運営を例えばすることになりますと、いい研究であっても経費の関係でそれは認められないとか、研究に評議員会が関与してくるようになりますと、大変なことに実はなってくる場合がございます。従って、私立学校全体として大変、現在反対をしているところでございます。その原因の1つとなってしまったということに対して、大変実は申し訳なく考えているところでございます。 私個人の考えは、このことに対しては慎重にやはり考えるべきであるというふうに考えておりますし、このままの形で進むべきではないというふうに考えておりますが、これは私個人の考えでございますけども、今後どのように進んでいくか分かりませんが、その原因の1つとなってしまったということに対しては、もう大変じくじたる思いがございます。 司会:その次の方からご質問頂戴したいと思いますが、それでは向こうから2番目の列の一番後ろの方。お願いします。
何を問題視しているのか
テレビ東京:すいません、テレビ東京の【カワサキ 01:50:22】と申します。2点お伺いさせてください。1つは田中前理事長と決別、排除と強い言葉でおっしゃっていましたけれども、そこまで強く決別しなきゃいけないということは、田中前理事長になんらかの問題があったという認識だと思うんですけれども、いまいち何を問題視されているのかがよく分からなくてですね。 今回、背任事件において田中前理事長自体は共犯者にはなっていないと思うんですけれども、背任事件になんらかの形で関与したと、それが問題だというふうなことなのか、もっと広く大学の運営自体に問題が、本人の存在が問題だというお考えなのであれば、田中前理事長の存在が大学にとってどう問題だったのかということを教えていただきたいのと。 2点目は、はたから見ていますと背任事件があった中には特に動きがなく、今回脱税で逮捕という、身柄を物理的に取られるということになって初めて田中理事長に対して強く出れるようになったというふうにはたからは見えるんですけれども、仮に脱税で逮捕されなかったとしても大学としては田中理事長を排除するみたいな形で強い対応ができたのか、もしできなかったのであれば、大学としては逮捕されてよかったというふうに考えているのか、その辺りをお伺いしたいんですけども。 加藤:1つはやはり一番最初に申し上げましたとおり、130年以上の歴史がある日本大学の理事長が逮捕されるということは、このような不祥事は初めてでございます。しかも所得税法違反。所得税法違反というのは大変大きな、実は犯罪であるというふうに私自身は考えております。もちろん、無罪となる可能性もないとはいえませんけれども、しかしそのことは大変大きな今回の決断に至った理由の1つでございます。 それからもう1つは先ほどから話が出ておりますとおり、井ノ口の採用を含めて、いわば理事長がある程度独断で決めてきた。そういうことも実はございます。そういったことも今後排除していかなきゃいけない、そういうふうに考えた次第でございます。