[NBチャンピオンシップU-16]東山は初戦から5試合連続無失点と堅守発揮。成長株のMF瀧谷莉生「トップにも上がれるように」
[9.16 NBチャンピオンシップU-16準決勝 飯塚高 1-0 東山高 時之栖うさぎ島G] 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 「今までは失点を食らっていたけれど、この大会は6試合目で初めての失点。成長してきたと思います。ダブルボランチやセンターバックのサポートを意識できた」。かつて京都や富山のトップチームを指導した経歴を持つ東山高(京都)・正岡ジャイルコーチは、「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」で選手たちが成長したことを認める。 「東山の得意なところ、激しい守備、負けない気持ちを1年生の時に植え付けたい」(正岡コーチ)と指導されてきたことを1年生たちが良く表現。準決勝で飯塚高(福岡)に0-1で敗れたものの、DF井上流賀とDF角野歩輝の両CBを中心に守備意識高く戦い、準決勝までの6試合でわずか1失点と堅守を発揮した。 正岡コーチが成長株として挙げた選手が、MF瀧谷莉生(アイリスFC住吉出身)だ。関西のU-16リーグ、「関西U-16 ~Groeien~」ではほとんど試合に出場していないというMFが、今大会は活躍。「普段あんまやったことないトップ下でこの大会やらしてもらったんですけど、結構前線からプレス掛けて、前からハメれるように頑張りました」。体力面に自信を持つMFは、運動量を増やして無失点に貢献し、計3アシストと攻撃面でも結果を残した。 ただし、準決勝は縦に速い展開の中で、セカンドボールを回収したり、競れなかったことを悔しがる。攻撃面でも「裏抜けとか、FWがそらしてもらったボールを狙おうとはしてたんですけど、あまり上手くいかなくて。もっとゴールに近づけるようなプレーがしたかった」。左足の展開力、ロングキックも特長のMFは「もっと点に絡めるような選手になっていきたい」と誓っていた。 東山はインターハイで1年生守護神のGK麻生太朗が活躍。「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」に出場したドリブラーのMF清水柚之介(1年)や力強い左SB原達輝もトップチームに関わっている。今後、守備意識が高まって“東山の選手になってきた”他の1年生も、“全国大会級のU-16大会”の経験を活かしてアピール。瀧谷は「自信になりました。トップにも上がれるように」。成長を続けてチャンスを掴み取る。
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