地元名物のスクールバッグ 半世紀ぶり、大きくなってデザインも刷新
大阪府摂津市が、小学校入学前の子どもに無償で配るスクールバッグを半世紀ぶりに新しくした。 【写真】黒が新しいスクールバッグ。青と赤が従来のデザイン=摂津市提供 1974年度に子育て支援策として始め、高額なランドセルの代用品として愛されてきた。テレビ番組で市の名物として取り上げられたこともある。 従来は男子が青色、女子は赤色のデザイン。ただ、高学年になると利用率が下がる傾向にあった。市の昨年度の調査では、5年生で使用していたのは14・2%、6年生で20・7%だった。 嶋野浩一朗市長(52)の3人の子どもたちも摂津市のスクールバッグを背負い、小学校に通った。「息子は6年間使ったけど、娘は3年生ぐらいから別のバッグに変わった」と話す。 市は刷新にあたり児童と保護者にアンケート。回答をもとに、色は人気の黒に統一、容量を1・5倍に増やした。肩にフィットしやすいS字形のショルダーを採用し、デジタル化が進む学校現場にあわせ、タブレット用の収納ポケットを付けた。 新しいデザインのスクールバッグを見て、嶋野市長は「これなら6年間使ってもらえる」と太鼓判を押した。(田中祐也)
朝日新聞社