ホンダの売れ筋、販売好調な新型「フリード」ヒットの法則。新旧モデルを比較してわかった人気の理由
ちなみに、新旧モデルのガソリン車は、どちらも1.5L(1496cc)・直列4気筒エンジンを搭載。スペックは、先代が最高出力95kW(129PS)/6600rpm、最大トルク153N・m(15.6kgf-m)/4600rpm。一方、新型は最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpm。数値上の出力やトルクは先代モデルのほうがやや高いが、この程度の差なら実際はほぼ互角だろう。
ただし、燃費性能(WLTCモード値)は、新型の14.4~16.5km/Lに対し、先代は15.6~17.0km/Lと、先代のほうが数値はよりいい。もちろん、これらは、あくまでカタログ上の数値。実際の燃費は、ドライバーの乗り方や路面状況などによって変わってくるので一概には言えないため、あくまでも参考値として捉えていただきたい。 ■疲れにくく、見切りのよい運転席 一方、運転席まわり。新型では、メーターをステアリング奥に配置するインホイール式に変更。ダッシュボード上に装備していた先代と比べ、前方視界がよりすっきりとしている。メーター自体も、7インチTFT液晶タイプを採用し、速度や現在時刻など、必要最小限の情報を見やすく表示する仕様となっている。また、フロントピラーを2本タイプから1本タイプに、さらにドアミラー位置を変更することで、ななめ前方の視界も向上。交差点などで歩行者を認識しやすくするなど、運転時の視界に気を配ったデザインとなっている。
また、新型の運転席や助手席には、新しく「ボディースタビライジングシート」を装備。人の骨格を研究して開発したというこのシートは、長時間座っても疲れにくい構造を持つことが特徴だ。実際に座ってみると、座面や背もたれは、硬すぎず、軟らかすぎない適度な弾力を持ち、とても快適。筆者のような腰痛持ちでも、ロングドライブなどで疲れにくく、腰痛にもなりにくいことが期待できる。 ほかにも新型では、スイッチのオン/オフで操作ができる「電動パーキングブレーキ」も採用。アクセルを踏むと解除される仕組みのため、従来の機械式パーキングブレーキのように、解除を忘れるとブレーキを引きずったまま発進するようなケースもなくなった。さらに、信号待ちなどの停車中に、ブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持する「オートブレーキホールド」も装備。渋滞路などで、ドライバーの疲労を軽減する装備も追加されている。
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