ホンダの売れ筋、販売好調な新型「フリード」ヒットの法則。新旧モデルを比較してわかった人気の理由
■シートアレンジ・荷室の使い勝手 先代フリードは、シートアレンジが豊富な点も好評だったが、新型も同様の機能を採用する。 例えば、フリード エアーやフリード クロスターの6人乗り・3列シート車では、3列目シートを左右に跳ね上げることで、4名乗車で荷室に大きめの荷物を積むことができる。27インチの自転車でも、2列目キャプテンシートの間に前輪を入れれば積載可能で、かなり大きな荷物を積めるのだ。 しかも新型の3列目シートは、左右に跳ね上げて固定する際に、固定位置を90mm低く設定(地面からの高さは1390mm)。また、左右シートを固定するストラップのマウント位置も、先代の真上に対し新型は後方横に変更。さらに、シート自体も1kg以上軽量化するなどで、背が低い人や、重いものを持ち上げるのが苦手な人でも、より操作しやすい設定としている。加えて、3列目シートを跳ね上げて固定する際、先代ではハの字となっていたが、新型は垂直にすることで、より多様な形状の荷物を積載可能に。左右シート幅も160mm拡大したことで、荷室容量のアップにもつながっている。
一方、フリード クロスターの5人乗り・2列シート車では、先代のフリード+(5人乗り仕様)でも人気だった「ダブルフォールダウン機構」を継承する。これは、6:4分割式の2列目ベンチシートの座面を前方に跳ね上げ、背もたれを前に倒すことで、荷室をフラットにできる機能だ。シートすべてを倒せば、大人2名が横になれるベッドスペースとなり、車中泊などに便利だ。 また、助手席側のみ倒せば、サーフボードなどの長尺物を積むこともできる。とくにフリード クロスターの場合、アウトドアのテイストを強調しているだけに、こうした機能を求めるユーザーも多いだろう。さらに、このタイプでは、これも先代モデルと同様、荷室用ユーティリティボードも採用。荷室を上下に分割することでスペースを有効活用できるほか、ボードを取りはずせば、背の高いアイテムも積載可能。定評のある荷室アレンジの豊富さについても、新型はいまだ健在だといえるだろう。
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