メジャー投手全滅でWBC侍Jの「投手が駒不足」とレジェンド左腕が指摘!
元中日のレジェンド左腕で評論家の山本昌氏(51)が18日、東京都中央区の晴海トリトンスクエアで行われた「夜勉」という講演会で、来週にも最終のメンバー発表が予定されているWBCに挑む侍ジャパンについて触れ、「打線は世界一だが、投手陣の駒が足りない」と問題点を指摘した。 先日、ドジャース・前田健太の辞退が明らかになったが、ギリギリまで交渉を続けていたヤンキース・田中将大、ストッパー候補だったマーリンズ・田澤純一、マリナーズ・岩隈久志らの参加は、いずれもほぼ不可能となり、期待されていた投手のメジャー組は、全滅状態。 数日前に宮崎で行われた名球会のイベントで侍ジャパンの小久保監督に、WBCについての話を聞いてきたという山本昌氏は、「打線については、山田、筒香、中田翔、大谷と魅力的なメンバーがいて、世界一の打線が組めるが、残念なのは投手陣でメジャー組の参加が厳しくなりそうなこと。小久保監督は、大谷、菅野のダブルエースを中心に戦う考えのようだが、投手陣は、ひとつふたつ駒が足りないなと感じる」と不安点を口にした。 ビジネスマンのスキルアップをテーマにした無料講演会だったため、山本昌氏は、それ以上専門的な話をしなかったが、そのコメントを補足するならば、“ひとつふたつの駒不足”は、先発、第2先発を含めて、8人必要なピッチングスタッフと絶対的なストッパーを決めきれないという問題だろう。 3月7日の開幕戦の対キューバ戦に続き、12日の2次ラウンドの初戦までには中4日しかない。キューバ戦に先発予定の日ハム・大谷翔平を中4日で使わないのであれば、先発は4人必要となる。大谷、巨人・菅野智之に続く、3戦目の中国戦の先発は誰にするのか、そして、1次ラウンドの1戦、2戦目と並んで重要な2次ラウンドの初戦には、誰を送り出すのか。まだ全メンバーが発表されてはいないが、スンナリと名前が出てこない。 おそらく選ばれると予想されるソフトバンク・千賀滉大、ロッテ・石川歩の2人は、昨秋の強化試合でWBC公式球に戸惑いを見せていた。その点を考慮すると、楽天の則本昂大あたりが2次ラウンドの初戦(3番手)の先発として有力なのだろうが、不安は残る。 さらに候補として左の先発の名前が挙がってこないのも問題だろう。