メジャー投手全滅でWBC侍Jの「投手が駒不足」とレジェンド左腕が指摘!
かつて北京五輪で代表チームのスコアラーを務めた三宅博氏(現在、岡山商科大特別コーチ)も、「海外のチームは、左に強打者がそろう。1、2、3で強打してくる打者に対しては、左投手の変化球が有効。左打者だけでなく、右打者へのインサイドに食い込むスライダー、外のチェンジアップ、シュート系の変化球も効果がある。どちらかというと杉内や和田にような変化球をうまく使うタイプが通用していた」という。 全盛期の山本昌氏のような左腕が、国際試合では理想なのかもしれないが、そう考えるとメジャー組だけでなく、ソフトバンクの左腕・和田毅が肘に不安を抱えていて呼べなくなったのも痛い。 また2年前に「プレミア12」で、韓国に敗れた際にクローズアップされてしまった絶対的ストッパー不在の問題も、ついに解決していないまま。ここにカブスの上原浩治が納まってくれれば万々歳だったのだが、レッドソックスから移籍したばかりという事情もあり招集することができなかった。 山本昌氏は、「侍ジャパンは世界最強です。WBCを楽しんで下さい」と講演会で話をまとめていたが、2大会ぶりのV奪回に向け正式メンバー発表を待たずして気になる不安点が残っていることは確かだ。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)