優先すべきは経済復興か、感染第二波警戒か? 久保建英がプレーするスペイン「ラ・リーガ」再開決定の是非
再開後、すでに2節を終えているドイツのブンデスリーガに続いて、3月上旬から中断していたスペインのラ・リーガでも、サッカーのある日常が戻ってくることが決まった。 スペインのペドロ・サンチェス首相は現地時間23日に、猛威を振るってきた同国内の新型コロナウイルスを取り巻く状況について「すべての人々が、日常的な活動を取り戻すときがきた」と宣言。その一環として、中断されている主要プロスポーツの再開を6月第2週から許可すると発表した。 政府によるゴーサインから一夜明けた24日には、スペインプロサッカーリーグ機構のハビエル・テバス会長が同国内のテレビ番組に出演。現地時間6月11日夜にラ・リーガで最もヒートアップする一戦、セビージャFCとレアル・ベティスによるセビージャダービーで再開させるプランを明らかにした。 「スペイン全土で亡くなられたすべての方々を追悼するために、1試合だけをまず開催したい。再開フェーズとトレーニングの状況で合意できれば、11日の試合はこのダービーにしたい」 ラ・リーガ1部は3月6日から8日にかけて10試合が行われた第27節と、同10日に行われた第24節の未消化カード、エイバル対レアル・ソシエダを最後に中断。全20クラブが11試合を残したまま時間だけが経過していくなかで、テバス会長は一貫して再開を主張してきた。 新型コロナウイルスの影響で、ヨーロッパのほぼすべての国で公式戦が中断されてきた。そのなかでフランスのリーグ・アンやオランダのエールディヴィジ、ベルギーのジュピラー・プロリーグ、そしてスコットランドのラドブロークス・プレミアシップがシーズン途中で打ち切られている。 「フランスは性急すぎたし、私たちが従うべき例ではないと思っている。この状況で再開できない経済部門は消えてしまうかもしれないし、それはプロサッカーリーグにも当てはまることだからだ」