「入団初日から今日までふざけ合ったり」

恩人について話してくれたディエゴ・オリヴェイラ。写真：永島裕基

　2024年12月8日、今季限りで現役引退するディエゴ・オリヴェイラがラストゲームに臨んだ。味の素スタジアムでのセレッソ大阪戦、先発出場したブラジル人ストライカーは63分までプレー。ゴールこそなかったが、FC東京の勝利（3-0）に貢献して有終の美を飾った。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開！ 　試合後の引退セレモニーでD・オリヴェイラは「特に森重（真人）選手と東（慶悟）選手にはすごくお世話になって」と感謝を述べた。彼が2018年にFC東京へ加入してから一緒に戦ってきた仲間だけに、特別な存在なのだろう。 　囲み取材では、記者のひとりから改めてD・オリヴェイラに「東の存在」について質問が投げられた。すると、D・オリヴェイラは真摯に次のように答えてくれた。 「彼は非常に大切なひとりです。私が入団した初日から今日まで色々とふざけ合ったり、戦ったり、戦友ですし、選手としても人間としても彼は素晴らしいです」 　D・オリヴェイラはC大阪戦後、東と少し会話をしたという。 「彼から『自分が引退する時、ディエゴは来てくれる？』と言われて。それに対して私は『でも、ケイゴはまだ8年ぐらいやるでしょ』って。まあ、『8年後でも引退する時は来るよ』と言いましたが。ただ、8年後だと私は太って誰だか分からなくなっているかもしれないと、そんなことも伝えました（笑）」 　D・オリヴェイラが日本で成功を収めるうえで絶対に忘れてはならない恩人のひとりが東なのだ。彼への想いからはそれがひしひしと伝わってくる。 取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）