フリーランスが注意すべき「危険なクライアント」4つのサイン
報酬が専門性に見合っていない
仕事に飛び付く前に、どんな仕事が期待されているかを正確に把握しておくべきだ。曖昧な職務記述書に注意し、クライアントと打ち合わせを行い、事前にすべてを明確にしておこう。時おり調整が入るのはよくあることだが、クライアントがさらに仕事を増やし続ける場合は、自分の立場を守る必要がある。自分の境界線を尊重し、立ち去るタイミングを見極めよう。 ■4. 報酬が専門性に見合っていない クライアントが低い報酬を提示しながら、一流のスキルを要求している場合、それは立ち去るべきときだ。あなたの報酬は、でたらめに決めるものではない。あなたの価値と、あなた自身のコストに基づいて決められるものだ。もしクライアントが値引き交渉を続けるのであれば、それはあなたのスキルを正当に評価していないか、あなたのスキルに見合う金額を支払うつもりがないか、報酬を支払う余裕がないかのいずれかであるのは明らかだ。 フリーランサーは、譲れない条件を明確に持っている。危険信号のトップ2は、無償で働かされること(52%)と、報酬が期日通りに支払われないこと(51%)だ。 もう一つの危険信号は? クライアントが、こちらからの請求書に一行ずつ口を出すことだ。フリーランサーのうち5人に1人が、クライアントが請求書の内容について細かく指摘してくる場合、取引を中止すると述べている。 たとえ契約を結んでいたとしても、支払いの催促には時間と労力がかかる。支払いについて少しでも疑問が生じた時は、その仕事から離れることを考えるべきだ。自分の身を守るため、前払いを求めるか、月払いの定額報酬を検討した方がいい。 値引きは? それはあなた次第だ。小さな値引きが、確かなチャンスにつながるのであれば、その価値はあるかもしれない。しかし、将来の仕事の話をちらつかされただけで、値引きに応じてはいけない。自分の価値を知り、それを死守すべきだ。 フリーランスという働き方はやりがいがあるものだが、常に気を引き締め、問題が深刻化する前に、危険信号を察知することも重要だ。怪しげな仕事、有害なクライアント、曖昧な職務記述書、低い報酬には注意した方がいい。こうした兆候を早期に発見できれば、より良いチャンスに目を向けることができる。 何よりも、あなたの時間や専門性、価値を大切にしてくれるクライアントと仕事をすべきだ。高い基準を維持すれば、ふさわしい仕事が舞い込んでくるだろう。
Sho Dewan