フリーランスが注意すべき「危険なクライアント」4つのサイン
フリーランサーであれば、自分の時間を尊重し、そのスキルを評価してくれるクライアントと仕事をしたいはずだ。それが、フリーランサーとしてのキャリアを成功に導く方法だ。 クライアントとの良い関係は、上質なワインのようなものだ。スムーズで、やりがいがあり、努力の価値がある。一方、酸っぱいミルクのような関係もある。不快で、そこにとどまる価値はない。では、悪い仕事に巻き込まれる前に、両者の違いを見分けるにはどうすればいいのだろうか? 重要なのは、初期段階で注意すべき危険信号を知っておくことだ。危険信号を察知することで、有害なクライアントを避け、よりやりがいのあるチャンスを見つけることに集中できる。以下では、フリーランスの仕事で最もよく遭遇しがちな危険信号と、その対処法について説明しよう。 ■1. うますぎる話 「夢のような仕事」をしたことがあるだろうか? 職務経歴書は不要で、前払いが約束されており、基本的なロゴデザインをするだけで5000ドル(約76万円)が支払われる。素晴らしい、と思うだろう。しかしその後、銀行口座の情報を聞かれたり、過払いとなる小切手が送られ、差額を返金するよう求められたりする。古典的な詐欺の手口だ。うますぎる話には、おそらく裏がある。 詐欺師はどこにでもいる。ただし、詐欺師はパンくずを残していく。どのような仕事を見つけても、慎重になることが重要だ。飛び付く前に、必ず調査を行おう。 契約する前から、銀行口座や社会保障番号などの個人情報を要求してくる、自称「採用担当者」には注意した方がいい。本物のクライアントはそのようなことはしない。また、詐欺師は電話やビデオ通話を避け、ギフトカードや無名のプラットフォームなど、怪しげな支払い方法を好む。もしこのような気配を感じたら、それは退くべきときだ。個人情報を渡す前に、裏付けをとり、自分の身を守ろう。 ■2. 有害なクライアント 有害なクライアントと仕事をしたい人はいないだろうが、見分け方を知っていれば回避できる。何かにイエスと答える前に、「フリーランスの求人」プラットフォームで、クライアントのレビューを必ず調べよう。良い評価より悪い評価が多い場合、それは明確な危険信号だ。複数のフリーランサーが同じ問題を指摘している場合、それは無視できないパターンだ。 オファーを受ける前に、ビデオ会議を設定し、クライアントの人格を確認しよう。第三者のことをどう話すかに注目してほしい。もし過去のフリーランサーを悪く言ったり、面接で見下すような態度をとったりするのであれば、あなたも同じように扱われる可能性が高い。もしあなたの話に耳を傾けないのであれば、仕事がどうなるのか想像できるはずだ。 直感を信じよう。最初にどう扱われるかは、未来の予告編だ。嫌な予感がする仕事は避けた方がいい。あなたのエネルギーは貴重であり、それを尊重するクライアントはたくさんいる。 ■3. 職務記述書が曖昧で、現実と一致しない プロジェクトが順調に進んでいるとき、突然、クライアントから追加の仕事を依頼されたことはあるだろうか? たぶん、誰もが経験しているだろう。求人情報には、週10時間の仕事と書いてあったにもかかわらず、突然、24時間365日の対応を期待される。職務記述書に記載された内容が現実と一致しない時は、質問するか、立ち去るべきサインだ。 クライアントが、納期や報酬を調整することなく、タスクを追加し続けることは、「スコープ・クリープ(要件の増大)」と呼ばれる。無意識的なものもあれば、意図的なものもあるが、いずれにせよクライアントは、無料で追加の仕事を要求する。それはまるで、あなたが主催するパーティーに押しかけ、勝手に家具を動かし始める友人のようなものだ。気がつくと、最初の計画にはなかった新しいタスクや修正が加わっている。