『海に眠るダイヤモンド』初回から“伏線”が散りばめられている 新井順子Pが語る
──和尚役は長崎県出身のさだまさしさんが担当されています。
長崎といえば、さださんは欠かせません! ご自身のコンサートもあるなかでのオファーだったのですが、『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』の縁もあり、お願いしたら「やるよ!」と快諾してくださいました。 ──第1話を見た限りでは、まだまだ展開を予想できないのですが、今後のヒントをお願いいたします。 ストーリー全体を通してさまざまなグラデーションがあって、中盤・終盤ではまた違う味わいになっていきます。さまざまなテーマにも斬り込んでいて、いろいろな出来事が起こっていくうちに、人生が思いもよらない方向に走っていく。まさに激動の“70年にわたる愛の物語”なんです。愛あってこその展開だと感じていただける、日曜劇場らしい作品にしていきます。 ──神木さんの一人二役が今後どう繋がるのか、女性陣といづみさんに何か関係が…?など、気になるポイントがたくさんあります。 そこはぜひ推測してみてください! 難しいとは思いますが、「そこだったのか…!」と思っていただける展開になっています。スタッフたちも「えーっ!?」ってなっていたので(笑)。実は第1話からすでにヒントが散りばめられているので、最終回まで見届けていただいた後にもう一度最初から見ていただくと、さらに楽しんでいただけるはず。過去パートの内容がどう現代に結びついているかが、今後のキーになっていく物語。玲央が端島の人々の人生を知ることにより、どう変化していくのか…その展開にぜひご注目ください。 ――本作での新井さんのこだわりポイントを1つ教えてください。 いろいろありますが、King Gnuさんに主題歌をお願いすることにはこだわりました。日曜劇場の主題歌には優しくハートフルなイメージがあると思いますが、今回はノスタルジーな世界とは対象的に力強さが欲しかった。常田大希さんと直接打ち合わせをさせていただいて、キーワードもたくさんお伝えしましたし、台本も全部読んでもらったうえで作ってくださった楽曲になっています。 ――では、最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。 神木さんもおっしゃっている通り、本作は「ちゃんぽん」のようなドラマ。家族の物語、ラブストーリー、考察要素など、皆さんが好きな見方で楽しんでいただけたら。誰が主人公になってもおかしくないストーリーになっているので、登場人物の誰かに感情移入しながら見てもらえるといいなと思います。 このチームではこれまで事件モノや社会的なテーマを扱った作品を作ってきましたが、3人で手掛ける日曜劇場は初めて。私たち自身も、今回で幅が広がったという実感があります。皆さんにも「こういうジャンルも作るんだね!」と、世界が広がったことを感じてもらえたらうれしいです。