復縁を望む元パートナーを断ち切るための「3つのステップ」
別れた後はしばしば、脆弱で混乱し、恋愛の選択について疑問を抱くことがある。さらに、元パートナーがあなたの人生から離れようとしないときは特に困難である。 「ブーメラン・エクス(boomerang ex)」とは、別れた後も、元パートナーが繰り返しあなたの人生に戻ってこようとする動きを指す。彼らは過去の思い出や特別な瞬間を引き合いに出して関係を再燃させようとする。メッセージや電話、予期せぬ訪問などで現れ、ノスタルジアや感情的な訴えを使って再びあなたを引き戻そうとする。このような行動は、和解と別れの繰り返しを生み出し、新しい関係を築くのを難しくするだけでなく、感情的な混乱と疲弊を引き起こす。 難しいことではあるが、彼らをあなたの人生に留めておくか、永遠に手放すかを決断する必要がある。 しつこく復活しようとする元パートナーに対処するための3つのステップを以下に紹介する。 ■1. なぜその関係を終わらせる必要があったかを思い出す 元パートナーの説得力のある主張や、彼らの視点で語られる思い出は、あなたの判断力を曇らせ、立ち去ろうとする決断に疑問を抱かせる可能性がある。自責の念に駆られないようにするには、関係解消につながった不健全な行動パターン、価値観の不一致、未解決の対立など、関係性のダイナミクスを正直に見直してみよう。 感情的な決断を下すことは、さまざまな感情を管理しながら行うため、比較的困難である。元パートナーにもう一度チャンスを与える決断は特に感情的であり、これらの感情を調整するために多大な努力が必要となる。
周囲への相談、決意の伝達
そのため、関係について結論を出すことは、できれば直面したくない大変な仕事だろう。しかし、宙ぶらりんな状態に留まっていると、判断力と感情的な幸福感を損なう可能性がある。別れの理由を振り返ることで、なぜその関係が持続不可能だったのかを明確にし、客観的に見ることができる。これは、もはや最善の利益とはならないかもしれない過去の恋愛の魅力に屈するのではなく、あなたの価値観と長期的な幸福に沿った決断をするのを助けてくれる。 ■2. 偏りのない意見を求める 失恋を経験すると、自分の恋愛を客観的に見ることが難しくなる。ポジティブな思い出や恋愛感情に大きく左右されることがある。親しい友人や家族のサポートと意見を求めることで、元パートナーに対する見解をより明確にすることができる。 2018年の研究によると、個人は恋愛関係についてアドバイスを求めるために、親しい友人や両親に相談することがわかった。これは、周りの人々は単にあなたを幸せにしたいだけでなく、あなたが健康な精神状態と肉体であることを望んでいるからだ。あなたの幸福を願う人々は、あなたの元恋人との関係についてのより微妙な見方を手助けしてくれる。 ある研究者は、「私は彼らの意見を聞くようにします。なぜなら、彼らは状況を他の視点から見ることを可能にしてくれるし、比較することができるからです。誰彼なく意見を聞くわけではありませんが、特に2、3人の友人の意見は大切にしています」と説明している。 ■3. 自分の考えを自信を持って伝える 関係を再開するかどうかの決断に達したら、その立場を元パートナーに効果的に伝える必要がある。これにより、将来の意図が明確になり、曖昧さと不確実性によるストレスが軽減される。 パーソナル・リレーションシップ誌に掲載された2022年の研究では、自分自身の考えや関係に対する不確実性が感情的な混乱を引き起こし、コミュニケーションの意欲を低下させることが明らかになった。しかし、また別の研究によると、関係の決定的な終わりなど、深刻な問題に取り組む必要がある場合、恋愛関係のパートナーとの直接的なコミュニケーションが最善であることが示されている。 復縁を願う元パートナーがあなたの人生から去るのは、強い境界線が引かれたときだけだ。よって、感情的に疲れるし不快ではあるが、関係への不確実性を取り除くことが、最終的にはあなたに明晰さと平和をもたらし、前に進み始めるにつれてより健康的で充実した関係につながるのだ。
Mark Travers