“スポーツ”をしながら“防災”を学ぶプログラム「ディフェンス・アクション」を都内で実施!「“遊び感”をどう加えていくかがすごく大事」
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、HITOTOWA(ひととわ)株式会社 執行役員で防災士の津村翔士(つむら・しょうじ)さんに、同社が提供している「防災プログラム」について伺いました。
HITOTOWAが提供している防災ワークショップ「ディフェンス・アクション」とは、災害が発生した際、自分自身の身を守る術をサッカーやバスケットボールの技術を学びながら防災の知識も頭に入れていく、という内容になっています。 プログラムの内容は、地震などが起きたと想定して災害時の行動を覚える「ファースト・アクション」や“備蓄品を1つ言わないと次の人にパスができない”というルールで、他のチームとパスの本数を競う「パス・ストック」など、体を動かしながら楽しめる内容がたくさんあります。津村さんは、自治体の皆さんと話すなかで、地域で行われている防災訓練などにこんな課題があると感じたそうです。 「地域の防災訓練って毎年同じことをやっていることが多く、同じ内容を繰り返し行うことによって、その技術が定着化していくという点では、非常に有効です。ただ、訓練のメニューが変わらないことによって参加者が固定化してしまう。というのは、どのエリアでもすごく起こっていて、“実際に災害が起こったときに本当に地域住民で助け合いながら防災ができるだろうか?”と市や区の職員の方も思っていらっしゃるし、町の人たちも思っているということがあります」 また「ディフェンス・アクション」は、品川区や港区など、都内の自治体と連携しておこなわれており、先日は、東京・千代田区の千代田小学校でおこなわれました。 千代田区の担当者は、「(パス・ストックでは)本当に子どもたちが備蓄品を一生懸命に覚えて、一生懸命にパスして、パスを外したら大騒ぎで駆けていて、何より(参加した)お子さんたちが楽しそうだったのが一番印象に残りました。そのなかで“防災”を少しでも覚えてもらいたいのと(防災訓練に)“遊び感”をどう加えていくか、ということがすごく大事だなと感じました」と話していました。 (TOKYO FM「防災 FRONT LINE」放送より)