マスカットワインの仕込み始まる 岡山県倉敷市のワイナリー
岡山県倉敷市船穂町地区特産のマスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にしたワインの仕込みが28日、ふなおワイナリー(同市船穂町水江)で始まり、作業場が甘い香りで満たされた。 従業員は、市船穂農業公社や地元農家が栽培したマスカット約4トンを次々と破砕機に投入し、軸を取り除いてタンクに移した。香りを高めるため、1日寝かせて果汁を搾り、酵母を加えて発酵させる。 仕込みは9月12日までにあと2回行い、自社栽培分も含め計約11トンのマスカットを使用。新酒は来春以降に販売され、1万1千本(750ミリリットル瓶)の出荷を見込む。 岩瀬吉晴社長(69)は「夏場の気温が高く発育が心配されたが、糖度が高いマスカットができた。おいしいワインに仕上げたい」と話している。