[懐かし名車旧車] トヨタ初代カローラレビン/スプリンタートレノ(TE27型)【その走り、稲妻の如し】
歴代レビン/トレノ変遷
────────── 【初代】TE27系(1972年~1974年) ────────── これまで1.4Lが上限だったクーペボディに、セリカに搭載されていた1.6LのDOHCエンジン、2T-G型を積んだホットバージョンとしてレビン/トレノが登場した。 ────────── 【2代目】TE37系(1974年~1975年) ────────── 50年排ガス規制をクリアできず、わずか1年半あまりで消えてしまった幻のレビン。ピラーレスハードトップのレビンに対しトレノはクーペと、歴代で唯一ボディ形状が差別化された。重量増のため初代の切れのいい走りは後退している。 ────────── 【3代目】TE51/55系(1977年~1979年) ────────── 1977年1月のカローラマイナーチェンジにより復活したレビン。ツインキャブからEFIになった2T-GEUエンジン(110ps)は排気ガス改善に加え、弱点だった燃費も良くなった。 ────────── 【4代目】TE71系(1979年~1983年) ────────── セダンや2ドアハードトップにも2T-GEUエンジン搭載車があったが、そちらはGTと呼ばれ、3ドアハッチバックだけがレビンを名乗った。脱着式サンルーフなどを備えた上級レビン「APEX」も初めて設定された。 ────────── 【5代目】AE86系(1983年~1987年) ────────── エンジンは2T-G系に変わって気筒当たり4バルブの4A-GEU型を搭載。固定ライトのレビンに対して、トレノはリトラクタブルライトを採用して差別化を図った。またボディタイプもハッチバック式の3ドアと2ドアクーペの2タイプが用意された。セダン系はすでにFF化されていたが、このレビン/トレノはFR駆動を踏襲した。 ────────── 【6代目】AE91/92系(1987年~1991年) ────────── このモデルから駆動方式をFFに変更。3ドアハッチバックがなくなって、2ドアボディだけになった。スーパーチャージャーを装着した初の過給器付きエンジン車もラインナップ、レビンは一気にハイパワー化。 ────────── 【7代目】AE100/101系(1991年~1995年) ────────── バブル期のモデルらしくボディは一回り大型化、電子装備などで上級にシフトしたレビン。4A-GEエンジンは気筒あたり5バルブの20バルブになり、さらにパワーアップに成功している。 ────────── 【8代目】AE110/111系(1995年~2000年) ────────── スーパーチャージャーモデルは廃止され、自然吸気エンジンだけに回帰。バブリーな先代に比べ軽量化にも成功した。ホットモデルはGT系に代わりBZ系を名乗る。スポーティー車の不振により最後のレビンとなった。
────────── ●文:横田晃(月刊自家用車編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
月刊自家用車編集部