■誘ってくれる理由に「自分の強み」が隠れている 　人があなたを誘ってくれることには、何かしらの意味があるはずです。 　即答できないときは、とりあえず誘ってくれた理由を聞いてみるのもいいかもしれません。すると、 　「いや、あなたに紹介したい人がいるんだよ」 　「この勉強会、あなたがやりたいことにつながると思って……」 　といった答えが返ってくるかもしれません。 　理由を知ると、参加へのモチベーションが上がります。

　誘いを断るにしても「今日は行けないのですが、次の機会があったら、一番に声を掛けてください」というように、次につながるアクションをとることもできます。 　私はかつて、コーチングの師匠に誘われて、師匠が取材を受ける場に何度か同行したことがありました。あるとき、誘われる理由を尋ねたところ、 　「だって、いてくれたほうが僕も話しやすいんだよ。よくうなずいてくれるし、リアクションが大きいから、場が盛り上がるんだよね！」

　という答えが返ってきて、驚いたことがあります。一方で、この師匠の言葉に、私は自分の強みを教えてもらったような気がしました。 　師匠は、ただの盛り上げ役として私を誘ってくれたわけではありません。私にチャンスを与えてくれていたのです。師匠に同行したことで、いろいろなお話を聞くことができましたし、人との出会いも広がりました。 　誘われたら、とりあえず乗ってみる。それだけで出会いと運を味方にすることができます。私の経験からも断言します。