菊池涼介、山口俊がポスティング申請も米メディア評価は対照的「菊池は遊撃ができれば興味を示す球団が出るかも」
メジャーリーグは3日(日本時間4日)、巨人の山口俊(32)、広島の菊池涼介(29)の2人がポスティング申請されたことを公示した。ポスティング期間は現地東部時間の1月2日午後5時までとなる。すでに横浜DeNAの筒香嘉智(28)がポスティング申請されており(現地時間の今月19日がリミット)、今オフのポスティングによる日本人のメジャー挑戦は3人となった。また西武の秋山翔吾(31)は海外FAでの移籍を目指している。 全米メディアも菊池、山口のポスティング申請を受けて速報、解説記事を発信した。 オフのストーブリーグ情報に詳しい「トレード・ルーマーズ」は、「この時点で2人の今後のメジャー市場での展開に言及するのは難しい」と、厳しい見立てをしている。「筒香と秋山は、広く知られており、左打ちのスラッガーとセンタープレーヤーの2人の(日本の)スター選手が、どのチームのロースターに適応するかを考えるのは簡単だが」と、筒香と秋山の評価と対比させた。 両選手を紹介する記事の中で、菊池については「29歳の菊池は、守備が得意な二塁手。彼の打撃能力はNPBで傑出したものではないが、コンタクトがうまくスピードにあふれるプレーヤーだ。菊池の打撃成績は、打率.271、出塁率.315、長打率.391と平凡」とした。 そして移籍可能性については「現段階で二塁手が多く(FA)市場において、最近、二塁手は守備力を優先的に見るポジションではなくなっている。菊池に興味を示すチームがあるとすれば、彼にスタメンで出場する遊撃手としての能力があると判断するかどうかだろう」と厳しい見解を示した。 一方、山口については「32歳の山口に関しては、メジャーのどのチームも獲得へ興味を持つのを想像するのは可能だ。彼は、試合後半の救援投手と、質の高い先発投手の両方を務めたことがある。この何年か、好不調の波は激しかったが、昨シーズンは、良い投球内容で、防御率2.91で170イニングを投げ、9イニングあたりの奪三振数は10.0、四球数は3.2だった。各チームが山口に対し先発投手として真剣に興味を抱くかどうかは分からないが、従来型の救援投手として興味深い獲得候補となるだろう」と評価した。