TikTok14億回再生 『全方向美少女』を歌う乃紫にインタビュー「SNSが戦う場所なので」
■楽曲制作を始めてから1年半 親からは「そんなことできるんだ」
SNS世代ならではの戦略や、若者を魅了する音楽センスで注目される乃紫さんですが、楽曲制作をはじめたのは、わずか1年半前だといいます。 ――音楽制作のきっかけは何でしたか? 音楽制作を始めたのが1年半前からで、大学の夏休みにたまたま作曲ソフトに触れる機会があって。「せっかく曲を作れるようになったからSNSに載せてみよう」っていう感じです。YouTubeとか見ながら、作曲ソフトでの作り方をまずは覚えて作り始めました。 ――昔から音楽に興味はありましたか? 幼少期の時、親にピアノのレッスンに通わされたりとかで、強制的に音楽と関わらされていました。(レッスンでは)課題曲が出されて、それをクリアしたら次の曲に行けるよみたいな形式で。それが嫌でサボりまくってました。 ――『全方向美少女』がバズっていることについて、家族からの反応はありましたか? 親は驚いてますね。(前まで)作曲とかしてなかったので。急に娘が作曲しだして「そんなことできるんだ」「できたんだ」って。 ――普段の楽曲制作で意識していることはありますか? 曲のワンフレーズだけ切り取っても、強烈に一瞬で記憶に残るということ。アルバムとかCDを買う時代は終わってますし、私も全然ですけど、まだ世の中に知られていないアーティストは“そのアーティストだから聴く”みたいなところにまだいない。SNSが戦う場所なので数秒間でキャッチーに伝えることを意識しています。 ――作詞について心がけていることはありますか? 自分の経験からとか、内なる感情とかから書くアーティストも多いかもしれないんですけど。私は違って、SNSを見てみんなが何を必要としてるのかとか(くみ取って)、みんなの恋愛事情が赤裸々に書かれた投稿を見て、スマホのメモ機能に良い言葉をメモって、そこから引っ張ってきます。SNS自体がアイデアの宝庫なので見続けていれば、そのうち浮かんできます。
■初ライブ開催へ 目標は「3年以内に日本武道館」
これまでSNSのみでの活動を続けてきた乃紫さんですが、4月には初となるライブの開催が決定しています。初ライブに向けての思い、さらに今後の目標を伺いました。 ――初ライブへの思いを教えてください。 楽曲をバンドが演奏して、私が歌って、みんなどんな反応するのか。“ここで盛り上がったりするのかな”と想像するのがすごく楽しいです。立ちたいステージは3年以内に日本武道館。3年以内であまり達成してる方いないかなと思って。今後は20年後も愛されるアーティストを目指します。