なでしこJ DF北川が大会直前の故障を振り返って涙「ここでケガするのかよと思って落ち込んだ」
パリ五輪に出場したサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が5日、羽田空港着の航空機で帰国。DF北川ひかる(INAC神戸)は、大会直前に右膝を故障した心境を涙で振り返った。 【写真】北川ひかる まるで別人!美貌オフ姿に衝撃 北川は国内最後の親善試合となった、7月13日の地元金沢でのガーナ戦に出場したが、試合終了直前に右膝を痛めて途中交代。その後は別メニューが続いていた。「結構、ギリギリの状態で(フランスへ)連れて行ってもらえるとなってちょっと安心したが、治る見込みはやっていかないと経過が分からなかった。先が見えない時もあった」と振り返った。 故障直後の記憶をなぞりながら「とにかく(チームの)力になれなかったんで…」と話すと声を詰まらせ、あふれ出る涙をぬぐった。なでしこジャパンデビュー後はケガにも泣かされ、代表定着ができなかった北川。「正直、この大舞台で『ここでケガすんのかよ』とか思って落ち込んだし、申し訳なかったし、つらかった」と話した。 そうした時期も長谷川唯らチームメートの励ましで乗り越えられたと明かして「本当に助けられた」と感謝。故障から復帰しての大会初出場となった1次リーグ3戦目のナイジェリア戦では、見事に左足で直接FKをたたき込み、代表初ゴールを記録した。 今年1月の能登半島地震で大きな傷を負った地元・石川県の人々へも「ずっと応援してくれた方々がいたから強く戻って来られた。本当に感謝したい」。メダルを手にしての地元凱旋(がいせん)はかなわなかったが「ゴールっていう形で、まず1個パワーを届けられたかなと。まだまだ復興に対しても思いがあるので、継続して一緒に頑張ろうという気持ち」と話した。