20歳の娘が離婚を勧める「対外的には理想の家族」自転車事故から暴かれた驚愕の真実
浮気ではなく本気だった
以上を真穂さんに報告すると、「え!信じられない」と泣き崩れてしまったのです。女性に心当たりは全くなく、夫がかつてないほど優しい表情を浮かべていたことに、ショックを受けていました。 この証拠を夫に突きつけて、「女と別れるか、私と離婚するかどうなのよ」と迫ります。すると、夫は「離婚したい。10年以上前から考えていた」と言ったとか。夫は店舗を立ち上げ時に多大に貢献してくれた女性に好意を持ち、やがてそれは愛に変わって行った。時間をかけて男女関係になり、心身ともに離れがたくなったと語っていたそうです。 「夫は、“真穂は、俺に対して否定的なことばかり言う。俺を見下している”と言っていました。私の発言も録音しており、“あんたが店をやってもすぐ潰れる”とか“医者の子なのに、医者になれなかったバカ男”などの音源を聞かされました。でもそれは夫婦げんかの延長です。私だけが悪くないのに、悪者みたいにされて悔しい」
共依存だったのかも
結局、夫婦は弁護士を立て、お互いに折り合いがつく条件で離婚することになりました。真穂さんは、証拠を得ていたことで、まとまった慰謝料を得られ、真っ赤なスポーツカーを購入したそうです。娘の学費も継続して夫が払うことになり、自宅マンションも真穂さんのものになり、ホッと一安心。 とはいえ、真穂さんは、実は夫に未練がありました。最後まで離婚を渋っていましたが、離婚届を出したら憑き物が落ちたようにスッキリしたそうです。 「やっぱり、共依存だったのかも。娘も“お父さんと離婚してくれてよかった。自転車の飲酒運転とか、DVとか、マジで犯罪だから。犯罪者の娘だとわかると私の将来に傷がつく”とさっぱりしていました。夫、娘に対しても、暴力を振るっていましたから」娘には成績が悪いとビンタをすることが日常だったそうで、止めるとさらに真穂さんとの喧嘩に発展していたようです。 現在、夫の今の妻は妊娠しているそうです。真穂さんと離婚して結婚したいと思うビジネスパートナーがいながらも、別の女性とキスをしていた夫が、今後一切浮気をしないのか、そして一切DVが繰り返さないかどうかは心配になります。キャリアのある真穂さんが飲食をしている夫を小ばかにしていたように感じたというのがDVのきっかけの可能性もあります。仕事のパートナーでもある女性ならそういう上から目線はないだろう、大丈夫であれと祈ります。 真穂さんは執着していたことが嘘のように心が晴れやかになり、今後キャリアに邁進するそうです。娘と共に、未来に向かって進んでいくと話していました。 調査料金は23万円(経費別)です。
山村 佳子(探偵事務所代表)