20歳の娘が離婚を勧める「対外的には理想の家族」自転車事故から暴かれた驚愕の真実
「機動力があり、行動の履歴がつきにくい自転車は、浮気によく使われます。自転車事故から浮気が発覚することもよくあります」と言うのは、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんだ。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。 【写真】交通事故で小学生の弟を失ったジャーナリストが振り返ること、きょうだい写真 今回山村さんのところに調査の依頼をしてきたのは、48歳のキャリア女性・真穂さん(仮名)。同じ年の夫が電動自転車で事故を起こしてけがをしたのを機に、連絡をしてきた。前編「「お父さんと別れてほしい」娘から言われ続けた48歳女性が「自転車事故」で離婚を考えた理由」で伝えたように、結婚して21年になる二人の間には現在20歳の娘がおり、夫は現在成功している料理店を経営し、様々な能力もあり、容姿も含めてとても魅力的だという。しかし真穂さんは娘からは中学生のときから「お父さんと離婚して」と言われ続けてきた。原因は外面はいい夫の、暴力だ。 それでも魅力的な夫に惹かれている真穂さんは、「浮気はしていないから離婚しない」と思い続けていたのだ。 ところが夫が自転車で事故を起こし、その場所が勤務先とも自宅ともまったく関係のない場所だったことから、浮気を感じ、離婚を前提に調査を依頼した。その結果は……。
対外的には「理想的な夫婦」に見えていたが…
真穂さんと夫との夫婦関係を再度振り返りましょう。二人は18歳の時、大学の入学式で出会って以来、友人関係を続けていましたが、27歳の時に男女の関係に発展し、真穂さんの妊娠が判明し入籍。結婚の翌年に娘が生まれます。 真穂さんは外資系の企業に勤務しており、夫は大手広告代理店勤務を経て、2年前から飲食店を経営。自宅から1キロのところにある店舗で、深夜1時までお店を開いています。計画的で、人当たりがいい夫が経営する店はすぐに軌道に乗り、順風満帆だとか。開業資金は医師だった夫の父の遺産だそうです。 真穂さんも夫も高収入で安定したキャリアを築いており、現在は20歳で海外留学中の娘がいる。対外的には理想の夫婦ですが、家庭内では問題を抱えていました。それは夫のDVです。 夫は外面が異常によく、人当たりが良く誰にでも紳士的に振る舞う。そのためストレスが強くかかっており、管理職になった30代後半から、家で晩酌しては深酒をし、真穂さんに議論をふっかけて、言い負かされそうになると暴力を振るっていたのです。 勝ち気な真穂さんは負けておらず、夫婦で取っ組み合いのケンカをして、近所の人に通報されることもあったそうです。そんな両親を見ていた娘は中学生の時、真穂さんに「お父さんと離婚してほしい」と涙ながらに訴えます。 しかし、真穂さんはなんだかんだ言って夫を愛している。モテるのに浮気をせず、自分だけに心の内をさらけ出す夫の世話ができるのは自分だけだと思っているのです。娘は、そんな両親に愛想を尽かし、全寮制の高校に進学し、現在は海外留学中です。 ところがそんな夫の行動が変わったのは半年前。これまで、「お酒を飲むから」と、徒歩通勤していたのに、家族用の電動自転車を使っている形跡が出てきたのです。真穂さんが、バッテリーを頻繁に充電することに気づいた頃、夫は自転車事故で大ケガし、緊急搬送されます。搬送先は、自宅から10キロ以上離れた病院でした。浮気相手の家に通っている可能性は確かに高いと感じました。真穂さんが暴力からきっぱり離れられるように、ちゃんと調査をしなければと感じました。