角田裕毅「フィジカル面での安定は重要」過去最高の出来と言える4年目、自覚する成長した点とは|F1
「みんなから信頼されるドライバーになりたいとずっと思っていた」
ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、過去最高の出来とも言える今季前半戦の内容について語った。 【動画】「ダンケシェーン って感じですね」角田裕毅本人がイタリアGPリタイアの原因となったワンシーンを解説 F1で4シーズン目を迎えている日本人ドライバーは、VCARBのポイントゲッターとして今季は躍進。4強+アストンマーティンの上位5チームが強さを示す中、序盤戦から角田は“ベスト・オブ・ザ・レスト”の位置で戦い続ける。 この戦いぶりを首脳陣も高く評価。シーズン序盤戦である6月上旬段階で、角田は早くも来季のVCARB残留が決まった。 角田はイタリアGP開催直前『F1』公式のポッドキャストである『BEYOND THE GRID』に出演。プレゼンターであるトム・クラークソン氏から“F1のこれまでのシーズンで、最も力強い序盤戦を送った。その秘訣は何だったんだろう?”と聞かれ、こう返答している。 「確かにその通りですね。僕が達成したかったのは、レースでの明確な結果でした。安定してポイントを手にできましたし、チームにとっても大きな力添えになると分かっていた」 「みんなから信頼されるドライバーになりたいとずっと思っていましたし、最初の2年間はルーキーみたいな状態で、チームの多くのものに頼っていた。だから自分としても責任が伴うドライバーになりたかったし、できる限りチームをサポートして結果に結びつけようとしていた」 「特にチームが新しくなった時は不安定になるものですし、そこでみんなから頼られるようなドライバーでいたかった。あなたがおっしゃったように、コンスタントにポイントを獲得できたことは本当に良かったし、自分としてもレースをしていて楽しかった」 今季序盤戦の躍進ぶりは、角田本人としても大きな手応えを感じていた模様だ。 「予選でも7番手を競うようなところで戦っていましたし、多くの人にそのことも認知された。それは自分にとっても大きなモチベーションになっていました」
メキエス代表、オフ期間に角田が示した成長ぶりについて「フェノーメノ」
クラークソン氏は“新しいボスであるローラン・メキエス(代表)はこのポッドキャストでユウキが冬の間に見せた成長はフェノーメノ(怪物的)だと言っていました。冬をまたいで明確に成長したと強調していたけど、何があったの?と質問。角田としても多くのことがプラスに好転したと見ている模様だ。 「マシンが速かったという前提はあります。それが支えになることは確かですから。でもドライバーとしてもフィジカル面での安定は本当に重要だと思う。通常ならP12で競っているような状況でも、個人で改善できれば9~10位で戦うことだってできる。違いを生むのは間違いなく安定したフィジカルだと思う」 「自分としても以前から必死に取り組んでいることでしたが、最近はより進歩したと思う。担当の栄養士とはフィットネスレベルがレースにどのような影響を及ぼすのかを話しますし、それについてよく考えるようになった」 「トレーニングはやはり欠かせませんし、どのような状態を目指すべきかを良く理解するようになった。その日が休みだったとしてもストレッチは欠かしませんし、レースが消耗する一方で、それに伴う痛みだったり、回復するために何をすべきなのか、そのためには体を柔軟に動かすことも必要だと思っています」 「これらのことが積み重なって、多くのアイデアが日々出てきて、それが2024年のクオリティ向上に直結したと自負している」
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