誰を4番?で悩む稲葉監督。日米野球に挑む侍Jに岡本、筒香、柳田、山川と候補4人
来月の日米野球に挑む侍ジャパンのメンバー28人が10日、東京品川区のグランドプリンスホテル新高輪で稲葉篤紀監督から発表された。2年後の東京五輪に向けて「試す」「勝ちにいく」をテーマにした選出で、韓国、台湾対策に左投手を6人も選んだが、注目は、巨人の若き4番で初選出の岡本和真(22)、横浜DeNAの筒香嘉智(26)、西武の優勝を牽引した山川穂高(26)、ソフトバンクの柳田悠岐(30)と4人の4番候補を選んだ点だ。稲葉監督も「色々考えながらやりたい」と誰を4番起用するか頭を悩ます。日米野球は、11月9日から15日までMLBのオールスターチームを招き、東京ドーム、マツダスタジアム、ナゴヤドームの3箇所で6試合を戦う。 贅沢な悩みだ。東京五輪2年前の重要な侍ジャパンの強化試合となる日米野球に4番候補が4人も選出された。 昨年のWBCで4番を打った筒香に、今季は故障者続出のチーム事情からソフトバンクでも4番を打った柳田、4番として完全にブレイク、47本塁打でタイトルを獲得した山川、そして、最年少で3割、30本、100打点をマークして初選出された岡本の4人だ。 会見では、稲葉監督に岡本の起用法についての質問が飛び、「岡本は1年で成長した選手。ジャイアンツで4番を任され結果を残して精神的な強さを持っている。若い力を思い切って発揮して欲しい」と絶賛。注目の打順について「4番候補。ジャイアンツで4番を打っているので可能性はあるが、ジャパンに初めて入るということでプレッシャーをかけないほうがいいのかな。色々と考えながらやっていきたい」と、4番を誰にするかで悩める胸中を口にした。 岡本は、CS出場のかかった9日の阪神との大一番で2本塁打3打点。4番としての責任を果たした。稲葉監督は、その勝負強さが、国際舞台でどこまで通用するかを見てみたいのだろうが、プレッシャーという部分を考慮すると、4番を外した方が結果につながるかもしれない。 稲葉監督の悩みもよくわかる。 4人の4番候補は、ちょうど右左が2人ずついるので、6試合行われる日米野球では、相手の先発投手の右左に合わせて、入れ替えてみるのもひとつの手なのかもしれない。 選ばれた岡本も「驚きましたが、選んでいただき大変光栄です。MLBの投手に対して、いまの自分がどこまで通用するのかとても楽しみです。また日本プロ野球を代表する選手と一緒にプレーできるので、さらにレベルアップできるように頑張ります」と、前向きなコメントを残した。