ファットな黒のクラークス、北欧配色のカルフ… 東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選
UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。 【写真】東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカーをもっと見る
01:Clarks|MARTINE ROSE Oxford
「メゾン系のブランドが好きな人が履くのにちょうどいいのではと思い、今回ピックアップしました。内羽根式のオックスフォードシューズというメンズトラッドのアイコンを、ファットにアレンジしてトウで絞るというのはマーティン・ローズらしい大胆なアイデアだと思います。ほかのスニーカーブランドとのコラボもそうですが、彼女がアレンジするとすごくモードになるのが素晴らしいなと、いつも感心しています。それはイギリスのストリート・カルチャーをきちんと理解しているからなせる業なのでしょう。入口(インスピレーション)と出口(プロダクト)がリスペクトできるデザイナーのひとりです」(小澤)
02:KARHU|Synchron Classic
「カルフのスニーカーは色がすごく好き。ほかのスニーカーブランドではあまりやらないようなグリーンとブルーグリーンの2トーンに惹かれました。日本ではそこまでメジャーではありませんが、フィンランドでは国民的なブランドです。1952年のヘルシンキオリンピックで15個の金メダルを取ったテクノロジーは、その後も進化を続けています。このシンクロンクラシックはライフスタイルモデルで、スエードの使い方やラストの感じがオーセンティックの半歩先ぐらいで気に入りました。目新しさはありませんが1980年代後半から90年代前半くらいのスニーカーの中央値のようなデザインがいいんです」(小澤)
03:AIRWALK CLASSICS|DECKOUT SP “mita sneakers”
「以前は革靴っぽいスニーカーやスニーカーっぽい革靴を受け入れられませんでした。ファッションありきでもスニーカーを考えるようになると、革靴回帰のトレンドにもマッチしているし、今いちばんいいのでは? と思えるようになりました。昔に比べてデザインのクオリティが上がったのも要因のひとつ。エアウォークは90年代からアフタースケートモデルを手がけていますが、このローファースニーカーも然り。ONEというモデルのソールをローファーのアッパーに搭載しています。アッパーはサドルパートやタッセル&キルトが面ファスナー仕様で取り外せるようになって、マルチに楽しめるこのギミックもスケートブランドならではのウィットによるもの。エアウォークだからこそ寛容になれる遊び心だなと思います」(小澤)