日本企業の東南アジア進出~受け入れられたのは“あの商品”や“昭和戦法”!?いま企業が狙う海外での戦略とは…【news23】
新たな視点と独自取材でお伝えする「eyes23」。いま東南アジアで日本企業の商品やサービスが大ヒット!?その理由は“昭和戦法”。シリーズでお伝えする「日本経済」の“いま”。第1回目は「ニッポン脱出」についてです。 【画像で見る】日本企業の東南アジア進出~受け入れられたのは“あの商品”や“昭和戦法” ■「将来に不安ない」明るいアジア 東南アジアの玄関口・ベトナム。2023年、人口が1億人を突破しました。 道路には、溢れんばかりのバイク。街は活気に満ち、街頭インタビューも勢いが違います。 30代・男性 「マツダのCXー5を買いました。約700万円でした。外車は関税がかなりかかるから、高かったです」 30代・男性 「(給料は)以前は月収1万7000円でしたが、今は30万円に上がりました」 それもそのはず。ベトナムは経済成長が著しく、世界が不況に陥ったコロナ禍でもプラス成長しました。 20代・男性 「(将来に)不安はないです。私もまわりも仕事がうまくいっているので」 20代・男性 「貯金はしていないです。将来稼げる自信がありますから」 未来は明るいようです。 ■いち早く“ニッポン脱出” ベトナムでトップシェア ホーチミン市内のスーパーで、目を引くのは袋麺の多さです。実は、ベトナムは一人当たりのインスタント麺の年間消費量が、約81食で世界1位(2023年 世界ラーメン協会)。 なかでも、日本の老舗食品メーカーのエースコックは、2023年、ベトナムで即席麺シェア4割を達成。中でも、一番愛されている商品が、日本語で「好き好き」という意味の「ハオハオ」(約30円)です。 女性 「1週間に2回か3回は食べます」 男性 「とても好きだから、旅行に行く時も持って行きます」 エースコックは、いち早くベトナムに進出し、2000年に「ハオハオ」の販売を始めました。そして、今ではベトナム国内に11の工場を持つまでに成長しました。 なぜベトナムなのか? ■若い胃袋は希望 日本の食品会社 エースコックベトナム 金田啓生 代表取締役社長 「1990年代は日本の即席麺市場が、少子高齢化に突入して人口が減り始めた。若い人のパワーというのがベトナムにはある」