日本企業の東南アジア進出~受け入れられたのは“あの商品”や“昭和戦法”!?いま企業が狙う海外での戦略とは…【news23】
リンガーハットの店員 「日本よりも味は薄いかもしれません。カンボジア国民は、しょっぱいのを好みません」 東南アジアの魅力は若さ以外にも。日本の平均世帯人数は2.12人(2024 年厚労省)ですが、ベトナムは3.6人(2023年 ベトナム統計総局)です。 その“家族”を狙って、大当たりした日本企業が… ■大家族狙い “昭和戦法”で大ヒットのホテル 向かったのはアジア屈指のリゾート地、ベトナム・ダナン。世界中の旅行者から注目される観光地に日本から進出したのが… 日本の団体・家族旅行を、半世紀以上にわたり牽引してきた『ホテル三日月』。2003年に「黄金風呂」が登場し、後に盗まれたことが話題に。 しかし、コロナ禍では武漢からのチャーター機を受け入れた後、2週間で2万7000人の予約キャンセルが発生。国内赤字を食い止めるため、2つの施設を譲渡していました。 そんな中、2年前120億円を投じてベトナムに5つ星ホテルをオープンしていたのです。総面積3万7000坪、東京ドーム約2.5個分です。 施設の入り口では、CMでお馴染みの曲でお出迎え。かつて、日本が好んだ大型ホテル。それをいま、昭和のような成長期のベトナムに持ってきたら大当たり。いわば「昭和戦法」の勝利です。 利用客 「温泉はいいですね、日本の景色を感じます」 「とても快適です」 ターゲットはかつての日本と同じく“親子3世代”。多くの家族が団体で訪れていました。 女性・利用客 「ここは楽しいです。家族が楽しめる様々な仕掛けがあります」 さらにウォータースライダーを、1億5000万円で新設しました。 そして宴会場では、会社の社員旅行。その光景は、高度経済成長期の日本のようです。 男性・利用客 「料理がとても美味しくてとても幸せな時間です。年に数回来たいです」 ダナン三日月 益子美智緒 会長室室長 「日本が歩いてきた道をこのベトナムも歩いていくんだなというふうに思っています。これからもっともっと観光も消費も増加して、みんなで楽しく出かけられるという姿を強くイメージしている」