日本企業の東南アジア進出~受け入れられたのは“あの商品”や“昭和戦法”!?いま企業が狙う海外での戦略とは…【news23】
これは日本とベトナムの人口ピラミッドです。日本の平均年齢が49歳なのに対して、ベトナムは32歳。若い胃袋は魅力的なのです。 飲食店を経営しているグエンさん一家にとって「ハオハオ」は常備品で、食べ方にもこだわっています。麺と同封のスープを入れた器に、牛肉をいれて、さらに… グエン・ハイさん 「卵を入れます」 タマネギとパクチーを入れて、お湯を注ぎふたをして3分待てば完成です。 グエン・スアンさん 「日本のメーカーだとは知らなかったです。美味しいから食べているだけです」 ただ、ベトナムの麺といえばフォー。街中の至る所に店が並ぶ外食文化。 そこでエースコックは全国を回って地域ごとの特徴的な味をリサーチし、ベトナムの人が親しんだ外食の味を再現したのです。 エースコックベトナム 金田啓生 代表取締役社長 「『ハオハオ』をケースで在庫をストックしていただいている」 平均年齢が若い国にこそ、日本企業の生きる道があると言います。 エースコックベトナム 金田 啓生 代表取締役社長 「現地に根差した味、ただし品質と製造は日本の技術ですよ、というコンセプトは、もっと世界中にチャンスはあると思っています」 ■平均27歳!急成長カンボジア “人口ボーナス”を迎えている東南アジア。ベトナムよりもさらに若いのが、お隣の国・カンボジアです。 カンボジア国民の平均年齢は27歳。人口ピラミッドを見ても、日本との差は歴然です。そのカンボジアに進出しているのがイオンモールで、すでに3つもできています。 中に入ってみるとその作りは日本そのまま。日本ブランドへの信頼と憧れから、あえて“そのまま”が好評だといいます。 男子大学生 「1週間に2・3回は来ています」 女子大学生 「ここに来れば欲しい物がなんでもそろいます」 「牛角」など、日本の外食企業があちこちに。街角には、うどんの「丸亀製麺」、長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」も進出。看板はあえての日本語表記です。 ちなみに味付けのほうは、現地に寄せています。