学ばない日本の大人…でも結局「何を勉強」すべき? グーグルら求める「5スキル」など
誰もが必要な【一般的な3スキル】
誰にでも必要な一般的なスキルとして、次のようなものがある。これはどんな仕事に就くにしても、必要とされるスキルだ。そして最近になって特に必要になったということではなく、これまでも必要であった事柄だ。 第1に、外国語、特に英語だ。それも、日常会話でなく、専門分野の英語が必要だ。これに関しては、学校教育が十分に行われていない。だから、リスキリングとして学ぶ必要がある。 第2に、日本語の文章を書くこと、特に敬語の使い方だ。日常的にメールで事務連絡を行なうようになったが、敬語の使い方が適切でないと、一般的な知的水準が低いことの証拠とみなされてしまう。 第3に、数学、特に統計学だ。これは、理工学系であっても、日本では十分な訓練が行われていない分野である。そして、どんな分野でも、最も基礎的な技術の1つだ。
プログラミングは【重要スキル】だが「注意すべき」ワケ
新しいスキルとして、プログラミング言語の習得は重要だ。しかし、いくつかの注意が必要だ。 プログラミング言語は、進歩し変化する。また、いまは人間が書かなくてはならないものが自動化される場合もある。ChatGPTによってそうしたケースが増えている。したがって、ある言語を学んだら、それで十分というわけにはいかない。 変化に合わせた再学習が必要だが、もう1つの方法は、プログラミング言語にこだわらず、それよりもっと高次の技術を習得することだ。
グーグルらが求める【5つのスキル】
「従業員のスキルアップに投資する5つの企業(Five companies investing in upskilling the workforce)」は、グーグルなど5つの企業におけるリスキリングプログラムの概況を紹介している。それによると、具体的なプログラムは以下の通りだ。 ・技術スキル研修:コンピューターや情報技術、ソフトウェア開発などのデジタルスキルを教育するプログラム。 ・ビジネススキル向上:プロジェクト管理、デジタルマーケティング、データ分析など、ビジネス環境で求められるスキルを強化するプログラム。 ・職業訓練:特定の職業に必要な技術や知識を学ぶためのプログラム。たとえば、自動車整備士や医療技術職へのトレーニングなど。 ・ソフトスキルの開発:コミュニケーションスキル、リーダーシップ、チームワークなど、職場での成功に不可欠なソフトスキルを強化する研修。 ・サイバーセキュリティ:現代のデジタル化社会において必要とされるセキュリティ関連のスキルを提供するプログラム。 米国企業が従業員にいかなるスキルが必要と考えているかを知るために、この情報は有用だ。