販売戸数が大きく減少!新築・中古マンション市場動向や注目物件やなどを不動産アナリストが解説【2024年9月版】
再開発が進行中! 橋本駅徒歩4分「ブランズタワー橋本」
橋本駅徒歩4分の場所に誕生する 29 階建て・総戸数458戸の新築分譲タワーマンション「ブランズタワー橋本」。その第1期1次の販売が2024年8月にスタートした。 環境先進マンションブランド「BRANZ(ブランズ)」のフラッグシップとして超高層ランドマークタワーが誕生。緑豊かな森と広場を整備し、豊かなライフスタイルを提案する。 「ブランズタワー橋本」の周辺エリアは、リニア中央新幹線の新駅(神奈川県駅※仮称)開業を見据えた約13.7haの大規模再開発(土地区画整理事業)が進行中。オフィス、インキュベーション施設、商業、福祉・医療機関など多彩な施設が計画されている。 JR東海からは、工事の遅れからリニア中央新幹線の開業時期が早くても2034年以降になるとの見解が示されている。橋本駅周辺にはアリオ橋本やミウィ橋本といった商業施設が集積しており、開発によって都市機能が高まれば街の魅力もアップするだろう。 建物は、約10,000㎡の敷地に総合設計制度を活用した29階建ての超高層ランドマークタワーである。緑豊かな森と広場(「つながる森」と「つながる広場」)を整備し、環境先進マンション「BRANZ」のフラッグシップとして緑地スペースを確保している。 丹沢山地・多摩丘陵の自然の植生を踏まえた生態系のネットワークを結ぶ植栽計画により、公開空地に緑豊かな景観を創造する。 さらに、ZEH・低炭素建築物認定を取得し、2024年度のABINC認証(※)も取得予定である。また、非化石証書付の一括受電と太陽光発電による再生可能エネルギーの利用、平置き駐車場および自走式駐車場計35区画のEV充電設備対応、輸入車EVカーシェアの導入など、カーボンニュートラルを目指した超高層・環境先進タワー&ガーデンを実現する。 ※ABINC認証は、生物多様性に配慮した環境づくりを行っている施設に与えられる認証。主にビルやオフィスの緑地管理が基準を満たしているか審査される。 自然や都市の景観に溶け込む外観ファサードや、2層吹き抜けのエントランスホールには、二重らせんのシンボリックなツリーを設置しており、本物件のコンセプトを象徴するデザインとなっている。 また、1階には医療モールがあり、2階にはロングテーブル、パーソナルスペース、リモートワーク対応の個室ブースなど、用途に応じた3つのスペースを設けたコワーキング・ラウンジを設置している。 パーティー利用やアートワークにも活用できるコミュニティ・ハウスや、大小2室のゲストルームも用意している。28階のスカイラウンジでは、ライブラリー&カフェバーが運営されており、約400冊の選書と食事やお酒を含むドリンクメニューが提供されている。 さらにコンシェルジュサービスに加え、株式会社ヤナセとの業務提携による輸入車EVカーシェア、株式会社モンベルの商品を導入した防災備品、住民同士のコミュニティ醸成サービス「GOKINJO」、地域情報コミュニケーションサービス「まちベル」、そして多摩美術大学との連携によるワークショップなど、さまざまなサービスが導入される予定である。 住戸プランニングは、カップルやファミリー層をターゲットにした多彩な間取りを用意。リビング・ダイニングの天井高は、22階相当の70Cタイプで約2.5m、28階相当のBtタイプで約2.6mありスッキリとしたプランニングだ。設備仕様は、ディスポーザーや洗面カウンターなど充実している。 第1期1次の販売価格は公式ホームページによると、4,098万円~2億4,888万円。最多価格帯は、4,300万円台・7600万円台・1億1,500万円台(※100万円単位)となっている。 橋本駅は、京王相模原線の始発駅。相模湖などの自然が身近で都市の利便と自然が楽しめるロケーションだ。第1期1次の販売戸数は39戸と戸数規模にしては控えめだが今後の動向に注目したい。
まとめ
2024年8月23日に公表された消費者物価指数全国2024年7月分は、総合指数が前年同月比2.8%の上昇となり、2%を超える水準が続いている。政策金利のさらなる引き上げは、今後の経済や物価、雇用の動向を注視してからになるだろうが、日銀は金融正常化に向けての姿勢は崩していない。 政策金利の変更をうけて、金融機関では普通預金の金利を0.1%にするなど預金金利引き上げの動きが相次ぐ。住宅ローン金利の引き上げ幅は小さく、金利負担は極めて少ないが政策金利の行方には注意が必要だ。これからのマンション購入には、返済計画を含めた長期的な視点が求められるのではなかろうか。
岡本郁雄