千島連盟・脇理事長(全文2)約60年ぶり故郷はロシア化「感じたのは違和感」
領土問題は一歩も進んでない だから安倍首相の新しいアプローチの中身“大いに”期待
――日本に帰されてからも、ビザなし訪問が始まってからも、時間が経過することで状況が変わる、ということを感じる部分ですね。 「見た目にもね、今言ったようなことも含めて、あるいは元島民も現在住んでいる島民もそしてその領土問題に関わっているいろんな関係団体も、あるいは日本の国民も含めてね、70年も経っているという状況の中で、われわれからみると、領土っていう事に関して、解決というか、変化していないのが現状だと思ってるんですよ。まるっきり。一歩も進んでないって思ってるんです。」 「領土っていう部分では、一歩も進んでない、って思ってるんです。今日まで。今までことあるたび、首脳会談とかあるたびに、われわれ、特に島民は、期待をしながら、その期待は期待だけで終わってしまった。元島民いろいろ個人個人の考えはあるでしょうけど、憤りさえ感じていることもあって、そういうことも含めて、今日に至っているということなんで、さっき冒頭話したように、今回の日ロ首脳会談には、ある意味“大いに”期待していると。」 「“大いに”の“大い”はどういうことかと言ったら、(首相は)『新しいアプローチ』っていう言い方をしてるわけですよね。『新しいアプローチ』って、何なんだろうって考えたときに、今までにない、きっと知恵がそこにあるんだろうな、と、私なりにいい風に解釈しているんです。『新しいアプローチ』の中身がわかりませんから、わからないだけに、ある意味期待もしたい。」 ※千島連盟・脇理事長(全文3完)につづく