トリックスター「ZX-4R TURBO」最高速300km/hチャレンジ、シェイクダウン!
今のところ次のチャレンジがいつ頃になるのかは未定だが、まずはエンジンブローの原因を究明し、対策を施すことが次のステップとなる。トリックスターはZX-25Rターボでの最高速250km/h達成だけでなく、チューンを施したH2Rでの352km/h(GPS実測値)、アメリカで開催されている最高速チャレンジレース『ボンネビル・モーターサイクル・スピードトライアルズ』ではモビテックが開発した電動マシンをトリックスター代表の鶴田竜二さんが走らせ、329.4km/hの最高速世界記録を樹立している。 こうしたトリックスターの最高速チャレンジは、限界に挑み続け、それを超えることの大切さを教えてくれる。それは人間の根源的な欲求であり、文明や文化、社会を作り上げてきた原動力だ。いわば、人が人として生きることそのものである。 トリックスターの広報担当者は「ターボマシンでもボンネビルの記録を狙いたいですし、来年の春ぐらいには2回目のチャレンジをやりたい」と話す。これまでも幾多の限界を超えてきたトリックスターは、ZX-4Rターボでもきっと前人未到の世界を見せてくれるはずだ。 ──1本目の走行でピット前を通過するZX-4Rターボ。この直後に停止して作業を行った。 ──走行2本目、メーター読み252km/h・GPSラップタイマーで237km/hを記録した後、エンジンブローが発生して山本さんはマシンを停めた。コース上には白煙が見える。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
●文/写真:ヤングマシン編集部(山下剛) ●取材協力:トリックスター