日本人は「世界一座りっぱなし」? “1日8時間以上”で死亡率上昇?…座りすぎを減らす工夫は 【#みんなのギモン】
■運動の目安…厚労省のガイド案 生活の中でできる運動は
この座りすぎの状況を厚労省も問題視しています。27日、専門家検討会が運動の目安となるガイド案をまとめました。 歩行や、歩行と同じ程度以上の活動について、成人は1日60分以上・歩数にすると8000歩以上、高齢者は1日40分以上・6000歩以上となっています。もしくは、筋力トレーニングを成人、高齢者ともに週2~3日行うのが目安ということです。 成人は、腕立て伏せやスクワットのほか、筋トレマシンやダンベルなどを使ったものです。高齢者は、ラジオ体操やダンス、ヨガなども含めて転倒に注意して行いましょうということです。 「週2~3日」はハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。これはあくまでも目安で、例えば1回に20分以上続けないといけないというわけではないそうです。 高齢者に対しては、毎日6000歩までは歩けなくても、まずは今より10分多く体を動かすよう心がけましょう、と呼びかけています。 また、普段の生活の中でも、できることがあります。 例えば、掃除機をかける、床磨きをする、風呂掃除をすることや、自転車に乗る、階段を上るといったことでもいいです。今の時期ですと、スコップで雪かきをするのもかなりの運動になります。 こうした短い時間の積み重ねでも効果が得られるので、ライフスタイルに合わせて取り組むことが大事だということです。 厚労省はとにかく、すべての人に対して少しでも座っている時間を減らして、活動量を増やすことを推奨しています。
■まずは立ち上がる! 仕事中の“座りすぎ”減らす工夫
仕事中の座りすぎを少しでも減らすための工夫もあります。 岡教授のオフィスには、「昇降デスク」というものがあります。高さを上げたり、下げたりすることができる机です。簡単に切り替えられるので、座りっぱなし防止のほか、例えば眠くなるような時間帯に立ち仕事に変えれば仕事の生産性もアップするということです。 岡教授は、立っているだけでも筋肉の活動は行われるので、まずは立ち上がることが大事だと話しています。 1回座ってしまうと、なかなか動けなくなってしまうのではないでしょうか。そのため、まず立っていれば、ものを取るなど動きに発展しやすいということです。 30分に1度は座った状態から立ち上がって、水を飲みに行く、トイレに行くなど少しでも良いので、動く頻度を多くして、立つ習慣を身につけることが大事だといいます。 まずは立つことがアクティブな生活の入り口だと思って、立つ意識を持ってみてはいかがでしょうか。 (2023年11月28日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html