【時系列】プリゴジン氏の行方は…?ロシア民間軍事会社ワグネル“反乱” まとめ
■26日 プーチン大統領「国を裏切った」
プーチン大統領が国営放送で急きょメッセージを放送。「反乱の首謀者たちは、祖国を、国民を裏切り、犯罪に引きずり込んだ人々をも裏切った」と述べ、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏を名指しこそしなかったものの「反乱の首謀者は国を裏切った」と厳しく非難しました。一方で、最終的にはワグネルが「流血」という選択をしなかったことは「正しい判断だ」とし、兵士らに対しては感謝を述べました。その上で改めてロシアの団結を求めました。
■26日 米バイデン大統領「我々は関与していない」
アメリカのバイデン大統領はプリゴジン氏の反乱について初めて言及し、「我々は、プーチン氏に今回の件で、西側やNATOを責める言い訳を与えないことで一致した。我々は、関与していないことを明確にした。これはロシア体制内の闘争の一部だ」などと述べ、アメリカや同盟国は反乱に関与していないと強調しました。一方、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官はアメリカが関与していないことを外交ルートを通じてロシア側に伝えたことを明らかにしました。
■27日 「反乱」の捜査取りやめ ロシアメディア
ロシアメディアによりますと、ロシア当局が、ワグネルが起こした反乱について、刑事事件としての捜査を取りやめたということです。
■27日 プリゴジン氏がベラルーシに
ベラルーシの国営メディアは、ルカシェンコ大統領がプリゴジン氏はベラルーシにいると明らかにしたと報じました。ルカシェンコ大統領は、またワグネルの戦闘員についても受け入れる用意があるとの考えを示したうえで戦闘の経験についてワグネルから学ぶものがあるとのべました。
■27日 プーチン大統領 「ワグネル」は国費運営と明らかに
プーチン大統領は、非合法組織であるワグネルが国費で運営されていたと明らかにしました。その額は、1年間でおよそ1450億円だったということです。さらに、プリゴジン氏が軍への食料品納入などで約1350億円を受けとっていたと明らかにし「何も盗んでいないことを祈る」とのべました。ロイター通信によりますとプーチン大統領はワグネルとプリゴジン氏に支払われた金について調査する意向を示したということです。