【時系列】プリゴジン氏の行方は…?ロシア民間軍事会社ワグネル“反乱” まとめ
■24日 「ワグネル」がモスクワに向かい北上か
ロイター通信はロシア当局者の情報として、ワグネルの戦闘員がモスクワから南に約500キロに位置する都市・ボロネジの軍事施設を支配下に置いたと伝えました。ワグネルの部隊がロストフナドヌーからモスクワに向かい北上をはじめた可能性があります。またボロネジ近郊でロシア軍のヘリコプターがワグネルの部隊に攻撃を加えたほか、AP通信はボロネジで石油貯蔵施設が炎上していると報じました。
■24日 プーチン大統領「裏切りに直面している」
ロシアのプーチン大統領はテレビ演説で、「我々は裏切りに直面している」「ロストフナドヌーの状況を安定させるために徹底的な行動をおこす」と述べました。また、ワグネルの行動を「反乱」だと非難した上で、徹底して抑え込む姿勢を強調しました。
■24日 ゼレンスキー大統領「隠しきれないほどの混乱」
ロイター通信によりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアでは隠しきれないほどの混乱が起きている」「ロシアが軍隊や傭兵をウクライナに長く駐留させればさせるほど、後々、より多くの問題を抱えることになる」とコメントしました。
■24日 G7外相が電話会合
G7外相が電話会合を行い、ロシア情勢を含む国際社会が直面する喫緊の課題について、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
■24日 英政府「さらなる動乱のおそれ」
イギリス政府は「ロシア全土でさらなる動乱が起きる恐れがある」としてロシアへの渡航を控えるよう改めて勧告しました。
■24日 ベラルーシ外務省が「ワグネル」の“進軍停止”を発表
ベラルーシ外務省はプリゴジン氏が部隊の移動を停止することに同意したと発表しました。ベラルーシのルカシェンコ大統領がプリゴジン氏と電話で会談し、交渉を行ったということです。プリゴジン氏は示された仲介案に合意し、ベラルーシに移動するということです。
■24日 プリゴジン氏「部隊を引き返す」
プリゴジン氏は、声明で「この24時間でモスクワまで200キロの距離に迫ったが、一滴の血も流していない。ただ、流血の可能性が出てきたため部隊を引き返す」と述べ、流血の事態を避けるためモスクワへの進軍を停止すると表明しました。
■24日 ロシア大統領府「罪は問わない」
ロシア大統領府は、プリゴジン氏への捜査を中止し、反乱に加わったワグネルの戦闘員についても罪は問わないとしているということです。