ウィニングパット&ショットで振り返る 松山英樹のPGAツアー11勝
<9勝目>2024年2月「ザ・ジェネシス招待」
度重なる故障を経て約2年ぶりにツアー優勝を飾った。タイガー・ウッズのホスト大会の会場は2028年の「ロサンゼルス五輪」の開催コースにも決まっているリビエラCC。首位に6打差の7位から3連続バーディを3回決めて「62」をマークした。最終18番、1mのパーパットも鋭いフックラインを打ち抜いて腰の高さでガッツポーズ。チェ・キョンジュ(韓国)を勝ち越し、アジア人最多の9勝目をマークした。
<10勝目>2024年8月「フェデックスセントジュード選手権」
「パリ五輪」で銅メダルを獲得した2週後、主戦場でツアーでの戦いを再開。プレーオフシリーズの初戦で、初日からバーティチャンスを生かし続け3日目を終えて後続に5打差をつけた。最終日は後半12番からの4ホールで4ストローク落とす急変により追う立場に変わったが、終盤の難所・17番で決めた起死回生のバーディが重い雰囲気を吹き飛ばす。ピン左手前8mのパットを流し込んで再逆転し、力強いガッツポーズ。最終18番もバーディで締めくくり、後続を2打差で振り切った。
<11勝目>2025年1月「ザ・セントリー」
通算10勝をあげて迎えた新シーズンは、初戦から強さを見せつけた。1打差2位発進を決めると、2日目は初日に続いて「65」で回って単独首位。5年連続8度目の本大会でトップに立つのは、初出場の15年第3ラウンド(首位タイ)以来10年ぶりだった。3日目は11アンダー「62」をマークして単独首位をキープ。最終日は1イーグル7バーディ、1ボギーの「65」で通算35アンダーまでスコアを伸ばし、22年大会でキャメロン・スミス(オーストラリア)がマークした34アンダーを1打更新し、72ホール最多アンダーパーのツアー新記録を樹立する快勝となった。