作家・小林エリカ×ソプラノ歌手・田中彩子「音楽を通して伝えたいメッセージ」[FRaU]
小林 その思いが家族や友人などに留まらず、世界中の人へと向かっているところが田中さんの稀有な部分だと感じます。 田中 自分自身のためではなく、誰かや何かのために行動することは、最終的に自分の糧になると思うんです。実際、社会に対する活動を始めてから、以前にも増して歌うことが楽しくなりました。自身で設立した法人の企画は自分でやっているので、すごく大変なんですね。でも普段のリサイタル公演に関しては、スタッフの方々のおかげで歌だけに集中して舞台に立てる。なんて幸せなことなんだろうって。 小林 それはすごくいいですね。ひとつのことに注力するのではなくて、もうひとつの人生の柱として誰かのために行動する。それが自分にもいい影響を与えるのだとしたら、素晴らしいことだと思います。田中さんの活動を見て、自分も仕事以外に何かやってみようと思える人もきっといるはずですし、私自身も勇気をもらいました。 田中 まさに波紋が広がるイメージで、とても嬉しいです。そんなふうに、ひとつの活動が様々な形で誰かの心に響いて、そこからまた新しい動きが生まれていく。そんな広がりをつくっていきたいですね。
Ayako’s One day Schedule 9:30 起床。バナナを食べながら日本のスタッフとオンラインミーティング。日本からの取材対応など 12:00 自宅でランチ。ポーリッジ(オーツ麦の粥)やパスタなど手軽なもので 13:00 スタジオでウォーミングアップ後、リハーサル 17:00 カフェでお茶と甘いものをお供にアルゼンチンからのメールに返信。各種事務作業なども 20:00 帰宅後夕食。チーズとライ麦クラッカーなどで軽めに。白ワインも少し 22:00 入浴。必ずバスタブに浸かって疲れをとる 23:30 就寝 ●情報は、FRaU2024年8月号発売時点のものです。